オリックスは2枚看板でこの難局を乗り切るしかない! セ・リーグはクローザーの差で阪神がやや有利になってきた【岡田彰布のそらそうよ】
オリックスはまさかこのまま沈まんよな
開幕、いや、昨年から安定感抜群のクローザー、スアレス[右]の存在は阪神にとってすごく大きいよ。8回の岩崎と合わせて、7回までで勝っていたら……という精神的優位がチームに安心をもたらすよね[写真=宮原和也]
肝心なときに、なんで連敗なんよ……と思わずため息をついた。 どこのことって? オリックスです。「超」がつくほどの久びさ、優勝のビッグチャンスを迎えた。一旦は首位に立ち、このまま逃げ切りか、と思わせながら、ここにきての失速。この原稿を書いている段階で4連敗。ロッテに差を広げられ、そのロッテに優勝マジックが点灯寸前。まさかこのまま沈んでいくんとちゃうやろな……。 最後の優勝が仰木彬監督のときで「がんばろう神戸」が合言葉やった。それ以降、頂に立つことはなく、苦しいシーズンを繰り返すばかりやった。オレも責任を背負っている。2010年から3年間、監督として戦ったが、Aクラスはなし。それでも2年目の11年にはAクラス、クライマックスシリーズ出場のチャンスがあった。それもシーズン最終戦、これに勝てば3位………というソフトバンク戦(京セラドーム)やった。先発はもちろんエースの金子千尋に託した。安定感抜群で、自信を持ってマウンドに送り出した。 ところが、である。1回に四球を出して、1点を先制された。これがオレには信じられなかった。このシーズン、金子が初回に初めて四球を与えたのだ。これがプレッシャーなのか。中盤にも四球から崩れて失点し、反撃はバルディリスのホームランだけで1対4で敗戦。悔しい最終戦になってしまった。 そのときの印象が強いのだろうか。ここ一番で勝てないオリックスというイメージが強く残っている。それを払しょくするはずの今シーズンだったが・・・
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週刊ベースボール