日本代表FW中村敬斗の衝撃「欧州5大リーグでゴール効率4位」だが最終予選は4戦39分「試合に出ないと…」“出番限られる問題”解決策はあるか
最終予選4戦39分…なぜ中村の出場時間が限られるか
中村はいま、スタッド・ランスの点の取れるウインガーとしてヨーロッパに名をとどろかせている。だからこそ、疑問はわく。どうして彼の出場時間は伸びてこないのか。 最終予選に入ってからの出場時間は以下の通りだ。 中国戦:出場なし バーレーン戦:17分 サウジアラビア戦:2分 そして、唯一ビハインドの状態で出場したオーストラリア戦では20分だった。 初戦の中国との試合では左ウイングバックの2番手として前田大然が送りこまれていたため、中村は左サイドの3番手に降格したのかという声すら挙がっていた。当時、中村はその質問を振られると、やや困惑気味にこう話していた。 「試合に出ないと何もできないし、あれだけ前線の選手が活躍しているので、出た時には何か目に見える結果がこれから必要になってくるかなと思うんです。もちろん個人的には連係もあるし、仕掛けて(シュートを)打ったり、クロスも持っているんですけど……」
三笘薫の存在、他ポジションでもライバルが
中村の出場時間が伸びない最大の理由は、同じポジションに三笘薫がいることだろう。 今シーズン、ブライトンの三笘はファビアン・ヒュルツェラー新監督のもとで、これまで以上の攻撃を繰り出して大活躍している。また、選手たちが意見を交換して作り上げていくスタイルにおいては、目指すべきサッカーを言語化ができる三笘の存在は大きく、簡単に代えられる選手ではない。今回のオーストラリア戦の三笘は後半に入ってからは左ひざを終始気にして、試合終了と同時にピッチに座りこまざるを得ない状態だったが、最後まで引っ張られた。 また戦術的に見ても、現在のウイングバックや、これまで採用されてきた〈4-2-3-1〉のサイドハーフには守備力も求められる。 2023年6月のペルー戦のようにサッカーIQの高さを生かして守備でも貢献する三笘、何度でも上下動を繰り返せる伊東純也のようなスタミナ。あるいは2人のハイブリッド型である堂安律のような能力が求められている。また、中村はサウジアラビア戦のように2シャドーの一角で起用される可能性もあるが、その場合には守備強度が日本代表でもトップクラスの南野拓実がライバルとなる。 あるいは、アジアカップのバーレーン戦のCKでは中村が遅れて入ってくる相手選手を捕まえられず、最後は混戦からオウンゴールが生まれてしまったことも無関係ではないのかもしれない。
【関連記事】
- 【つづき→】敬斗を生かしたのは、実は田中碧だった…ただ日本代表の課題でもあるワケ〈オーストラリア戦深層〉
- 【写真】「久保と敬斗、ハグしてカワイイ…ケイトの14歳頃~金髪時代もカッコいい…伊東純也とも仲良し」“あの女性アイドル”も日本代表にウットリ…三笘もキレキレなナンバー撮影写真を全部見る
- 英国人記者が断言「日本代表の質はアジアで圧倒的。ケイト・ナカムラ…サブもだ」ただ“ライバル弱体化”は「日本の有益にならない」と懸念
- 「醜い戦い」自国メディア酷評も…オーストラリア監督が本音「日本からチャンス作るのは難しい」シュートわずか1本“弱者のサッカー”を選んだ理由
- 【写真】「やってしまった…」オウンゴール献上の瞬間、谷口彰悟の表情が切ない…三笘薫「残像ドリブル」やスタジアムで発見“あのアイドル”など現地写真を一気に見る(全35枚)