2年連続シニア賞金王、宮本勝昌の最新セッティング。優勝の翌日でも替える2つのエースパター
レギュラーツアーの勝利数は12。2022年から並行してシニアツアーへも参戦。11月頭のコスモヘルスカップシニアは、プレーオフで敗れたが2年連続の賞金王を確定させた宮本勝昌の最新セッティング。
宮本には2つのエースパターがある。スコッティキャメロンのファントム X11とファントム X5の2本。いずれも36インチの準中尺サイズで、中尺用のキャメロングリップを装着、グリップエンドを少し余らせてグリップして、重さを感じながらゆっくりストロークするところは変わらない。
10月のファンケルクラシック(裾野CC)では〝羽型〟のX11で優勝した。その翌日、太平洋C御殿場でのゴルフイベントでクラブを撮影した時には〝角型〟のX5をバッグに入れていた。 キャメロンの担当者に確認すると、「今はファントム X5とファントム X11を併用しながら、その都度フィーリングやグリーンの質によって決めています。顔の向きやロフト角なども微妙にカスタマイズして使っています」とのこと。この2本を使い分けて、今季のシニアツアーで3勝、平均パット数は30ラウンドして平均1.7236(6位)をマーク。
レギュラー、シニアを問わず、男子ツアーでは長めパターの使用者が増えているが、宮本の準中尺パターはその先駆的存在。パター自体に重さが出て、ヘッドの動きが安定する。 パターも含めて、クラブに求めるのは〝やさしさ〟と〝つかまりの良さ〟で、構えたと時に安心感があるクラブが好み。
若手の時からブリヂストンと契約していて、現在のドライバーはブリヂストンのB2 HTの9.5度。宮本はもともとスピン量が多いタイプで、アゲンストでの飛距離ロスを減らすべくスピン量を抑える狙いで、ロフトを1度立てた実質8.5度で使っている。ツアーAD VFの7Xを挿しているのは、「やさしさを求めた」チョイスとのこと。
3W、5Wはテーラーメイドのステルス PLUSを使用、シャフトはドライバーのVFよりもつかまりの良いツアーAD CQを挿す。