【NFL】チーフス戦で審判に暴言を吐いたベンガルズWRチェイス
ワイドレシーバー(WR)ジャマール・チェイスが2024年シーズンに募らせていたフラストレーションが、現地15日(日)に行われた試合中に爆発してしまった。シンシナティ・ベンガルズがカンザスシティ・チーフスに26対25で敗れた試合の第4クオーターで、チェイスはアンスポーツマンライクコンダクト(スポーツマンシップに欠ける行為)で反則を取られ、結果的にドライブに支障をきたした。 【動画】2024年第2週:接戦を繰り広げたベンガルズとチーフス
審判のアレックス・ケンプは試合後のメディア対応で、チェイスは問題のプレーで自分に対するヒップドロップタックルがあったと感じ、怒っていたと述べている。ケンプはチェイスが暴言を行ったと判断し、フラッグを投げたと説明した。
ケンプは「かなり明確だ。単純に、試合の審判に対する暴言だ」と話し、こう続けている。
「それだけだ。本当に解釈の余地はない。彼が言ったことを繰り返すつもりはないが、彼が言った言葉に解釈の余地はなく、ただの暴言だった」
ある選手の発言が単なる抗議から暴言に変わる境界をどう判断するかについて尋ねられたケンプは、次のようにコメント。
「簡単に言うと、大人の男性が使う一般的な汚い言葉と、試合の審判に対する直接的で個人的な暴言の違いだ。それが境界線だ。その一線を越えた時、プロフットボールではそれを許すことはできない」
試合後、チェイスはこの反則についてコメントを控えた。
スターワイドアウトであるチェイスは契約延長を求めてオフシーズンの大半を欠場したものの、結局、延長は実現していない。今回の試合では5回のターゲットに対して4回のレシーブで35ヤードを記録するにとどまっている。
この反則はジョー・バロウからチェイスへ4ヤードのパスが投げられ、チェイスがチーフスのコーナーバック(CB)トレント・マクダフィーにタックルされた後に発生。本来ならば、第3ダウン残り7ヤードとなるはずの場面が、反則によって第3ダウン残り22ヤードに変わり、最終的にベンガルズはドライブをさらに続けるチャンスを失って、フィールドゴールに追い込まれている。そこから2回後のドライブで、チーフスが決勝点となるフィールドゴールを成功させた。
ケンプは、審判団はマクダフィーのタックルはオフシーズンにNFLが禁止したヒップドロップのテイクダウンだとは“思われなかった”とチェイスに伝えたと明かしている。