リタイア後も年金を受給しながら働きたい!【在職老齢年金】年金が「カットされる・カットされない」ケースとは?
将来の年金にどう備えるか
前述のとおり、在職老齢年金は働き続けながら受け取れるため、年金だけでは老後の生活が心配な方や、より豊かな生活を送りたい方にとって大きなメリットになりますが、支給停止調整額には注意が必要です。 将来のマネープランを考える際は、在職老齢年金制度を利用した場合の年金受給額も計算に入れておくと、より正確に老後資金の見通しを立てやすくなるでしょう。 また、別の対策法を知っておくことも重要です。低金利の今、資産運用を取り入れる方も増えています。 投資=運用はもちろんリスクを伴う手段になりますが、時間を味方につけることでリスクを軽減させる効果もあります。 選択肢は多いに越したことはありません。リタイア時期をいつに設定するのか、年金受給見込みがいくらになるのか、今のうちにプラン設計・整理をしてみるのもいいでしょう。
まとめにかえて
今回は意外と知らない「在職老齢年金」についてフォーカスしてみました。 現役時代はもちろん、シニア層の「働き方」も多様化する現代、情報難民とならないために日頃から政策や各種制度にアンテナを張ることは大切です。 また将来的な確約がないからこそ、さまざまなパターンを想定し早めの備えを意識してみてはいかがでしょうか。
参考資料
・厚生労働省「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」 ・厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」 ・日本年金機構「働きながら年金を受給する方へ」 ・内閣府「令和6年版高齢社会白書」 ・日本老年学会・日本老年医学会「「高齢者に関する定義検討ワーキンググループ」報告書」
笹村 夏来