蓮舫氏、東京都知事選に出馬意向 決断に2つの理由か
日テレNEWS NNN
立憲民主党の蓮舫参議院議員が、東京都知事選挙に立候補する意向を固めたことがわかりました。蓮舫議員は、なぜ、このタイミングで出馬を決断したのでしょうか。 国会記者会館から中継です。 それは2つの逆風が強まっていると判断したものとみられます。小池都知事、そして自民党に対する逆風です。 まずは、小池都知事への逆風。具体的には先月行われた衆議院の東京15区の補選で小池知事が支援した乙武氏が5位と惨敗。さらに、目黒区長選挙でも都民ファーストなどが推薦した候補者が敗れ、立憲幹部は「小池都知事の人気に陰りがみえてきた」と分析しています。別の立憲関係者は「選挙に強いと言われた小池神話は限界だ」とも指摘しています。 2つ目は裏金事件での「自民への逆風」です。 先月末の衆院補選での3敗に続き、26日は静岡県知事選挙で自民党が推薦した候補が敗れました。自民党への逆風、立憲にとっての追い風とも言え、蓮舫議員サイドは「今なら勝てる」と判断したとみられます。複数の立憲関係者は「このタイミングを前々から狙っていた」と話しています。 ――蓮舫議員の出馬は、国政、国会審議には影響があるのでしょうか? 通常国会の会期は1か月を切りましたが、立憲は国会で自民党に対して攻勢を強める考えです。 国会では、今週から政治資金規正法の修正協議が始まります。自民党は修正案を提示し、公明党の賛同を得た上で、成立させたい考えです。岸田総理は野党の理解も得たい考えですが、ある立憲幹部は「妥協する考えは全くない」と強気の姿勢です。 自民党は、今週中に修正協議を進め衆院の通過を目指していますが、ある立憲幹部は「与党が強行すれば、さらなる世論の反発を招く」とけん制していて先行きが見通せない状況が続きます。