オープンしたエキマエチャレンジハウス　チリン＝富士宮市中央町

　若者主体で地域間・世代間の交流を図るための空間「エキマエチャレンジハウス　CHILL　IN（チリン）」が16日、富士宮市中央町にオープンした。JR富士宮駅から徒歩1分の好立地を生かし、多様なイベント開催や社会実験の拠点としての活用が見込まれる。 　施設は鉄筋コンクリート造の4階建てビルの1、2階（延べ床面積計約250平方メートル）と、隣接する約350平方メートルの空き地で構成する。1階ガレージと空き地は出店体験が可能な環境を整えた。2階は打ち合わせなどでの利用を可能にした。 　元々1家族用だったビルは2023年12月、所有者から市に寄贈された。市は若年層の流出に伴う地域の担い手不足解消に向け、学生らが自身の発想を実現できる場所の整備に着手した。市地域政策推進室の担当者は「規模の大小を問わず挑戦でき、新たな活気が生まれてほしい」と話す。 　施設は「日の出企画」（三島市）が運営する。熱意ある若者と支援をしたい企業をマッチングする企画のほか、大学のゼミ合宿や移住情報発信イベントなどでの利用を想定している。 　同日のお披露目式では関係者がテープカットで始動を祝った。