鎖骨骨折欠場のDF緑川に代わる先発出場、上田西DF山浦琉央の未来を変えた“意味のある大敗”
[1.4 選手権準々決勝 流通経済大柏高 8-0 上田西高 フクアリ] 役割は明確だった。「亀田君がマッチアップということだった。でもすごく上手くて、2度同じ形で決められた。限られた中で決めてくるのは流石だと思いました」。今大会初スタメンでいきなりプロ内定MFへの対応を求められたDF山浦琉央(3年)は、肩を落とした。 【写真】福田師王が大胆イメチェン「ライオンじゃん」「圧倒的金ピカ」 託された想いを背負ってピッチに立っていた。上田西高は2日前の3回戦で、DF緑川周助(3年)が右鎖骨を骨折。山浦に先発が回ってきていた。山浦と緑川はクラスメイト。ちなみに8クラスある学年で、2人のほかにGK牧野長太朗、DF松本悠真、DF東風谷崇太といったDFラインの選手が、たまたま同じクラスなのだという。 結果は完敗。山浦がマークしたMF亀田歩夢(2年)にも“ゴラッソ”2発を許した。ただ山浦自身、サッカー熱が再燃した様子だ。「大学でやる予定はなかったけど、サッカーはやりたいかな。こういう結果になったので」。屈辱的な敗戦もまた、18歳の人生を動かしたと考えれば、大きく意味が変わってくるはずだ。