富士山の山開き「入山規制と通行料」開始で変化は…? 初日は強風で大荒れ“登頂”制止も
日テレNEWS NNN
多くの登山者が訪れる富士山で1日、「山開き」を迎え、入山規制と通行料の徴収が新たに始まりました。悪天候のなか、それでも登頂を目指す人に対し、スタッフが強く制止する場面もありました。 ◇ 1日未明、富士山の五合目に、スタッフに誘導されてやってきた登山者たち。 登山者 「やばい」 強風が吹き荒れるなか… スタッフ 「(午前)3時になりましたので開門いたします」 7月1日、富士山が山開きを迎えました。
静岡県側と山梨県側の4つの登山ルートのうち、山梨側の「吉田ルート」が開通。 今年から大きく変わるのが登山ルールです。 入山規制を行い、1日の上限を4000人に制限。さらに2000円の通行料が徴収されます。なぜこうしたルールができたのでしょうか─。
過去の「吉田ルート」の映像には、無数の光が。これは頂上を目指す登山者たちのヘッドライトです。 近年、富士山ではリスクを考えず、一気に頂上を目指す“弾丸登山”や、外国人観光客などが押し寄せる“オーバーツーリズム”が問題に─。
その対策として新たなルールがスタートしました。 登山者 「ムチャな登山する人が少なくなって、いいんじゃないですかね」 “ムチャな登山”が減ることに期待する声も…。 しかし、開門直後には、強風が吹くなか、登頂を目指す人を、スタッフが止めようとする場面もありました。
スタッフ 「だめです。あなたたちのことが心配です」「あなたたちに死んでほしくないんです」 登山客 「わかってる。でも試してみたいんだ」 スタッフ 「あなたはわかってないんです。本当に危ないから!」 ◇ 麓から登山口がある5合目につながる道路も、風の影響で一時「通行止め」になりました。
ようやく登山口までたどり着いても… 登山客 「頂上まで行こうと思ったんですけど、この風じゃ危ないんで」 ◇ そして午後4時、通行規制の時間となりゲートが閉鎖。山開き初日を終えました。 静岡県側の3つのルートは、今月10日に開通する予定です。 (7月1日放送『news zero』より)