第2試合は平野美宇が世界1位孫穎莎に敗れる 0―2崖っぷち第3試合は張本美和―王曼昱 日本が歴史的金へV4中の中国戦、卓球女子団体【パリ五輪】
◆パリ五輪・卓球女子団体決勝 日本―中国(10日、パリ南アリーナ) 頂点を狙う日本が団体4連覇中の中国に挑んだ。過去五輪の決勝では2度対戦していずれも苦杯。3度目の挑戦で歴史の扉をこじ開けるべく、第2試合は平野美宇(木下グループ)が世界ランキング1位でシングルス銀メダルの孫穎莎と対戦して敗れ、日本は0―2と追い込まれた。 ■泣き笑い…早田ひなが歓喜の決めポーズ【写真】 第1試合のダブルスはエースの早田ひな(日本生命)=北九州市出身、張本美和(木下グループ)のペアで、シングルス金の陳夢・王曼昱組に2―3で惜敗していた。 第1ゲームは得意の速い展開で一気に4連続得点。その後孫の猛追を受けて10―10となった。もつれた末に11―13で先取された。 第2ゲームは一転して序盤から孫が猛攻。0―6と大量リードを許して押し切られた。第3ゲームも懸命な粘りを見せたものの及ばなかった。 ここまで左手首に痛みを抱えるエースの早田も懸命な戦いを続けてきた。平野と張本美の奮闘もあって、ここまではダブルスのみの出場と、患部の負担は最小限に抑えられファイナルを迎えた。 渡辺監督は早田について「本当に少しずつよくなってきている。一日中ケアをして、治療などにも、ものすごく丁寧で熱心。もうそこまでやるのか、というぐらい回復に努めている」と明かし、その上で「本当に頭が下がる。非常に頼もしい。選手村に帰って治療をすると言っていた」と準決勝後に話していた。 日本は過去2012年ロンドン大会は銀、16年リオデジャネイロ大会は銅、21年東京大会は銀メダルを獲得している。 ◆日本と中国の決勝への歩み 回 戦 結 果 相 手 ▼日本 1回戦 3〇0 ポーランド 準々決勝 3〇0 タイ 準決勝 3〇1 ドイツ ▼中国 1回戦 3〇0 エジプト 準々決勝 3〇0 台湾 準決勝 3〇0 韓国 ◆日本代表メンバー 早田 ひな(はやた・ひな)2000年7月7日生まれ。24歳。シングルスは今大会で銅メダル。23年世界選手権では3位。20、23、24年に全日本選手権シングルスを制した。日本生命。167センチ。 平野 美宇(ひらの・みう)2000年4月14日生まれ。24歳。16年の女子W杯で日本勢初のシングルス制覇を果たした。東京五輪では団体銀メダル。158センチ。 張本 美和(はりもと・みわ)2008年6月16日生まれ。16歳。今年1月の全日本選手権シングルスで準優勝。世界選手権団体銀メダルに貢献した。165センチ。 【#OTTOパリ五輪情報】
西日本新聞社