2024年から「新NISA」を始めたけど、元本割れしたままで不安。いっそ「解約」すべきですか?「継続投資のメリット」もあわせて解説
NISA(少額投資非課税制度)は、資産運用を始める多くの人にとって魅力的な制度ですが、投資を始めて間もないころに元本割れを経験すると、不安に感じるものでしょう。しかし、投資は短期的な値動きに惑わされず、長期的な視点で考えることが重要です。 本記事では、NISAで元本割れが起きる理由やその対応策、継続投資のメリットについて解説します。焦らずに正しい判断をするための参考にしてください。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
どうしてNISAで元本割れするの?
元本割れとは、投資先の株式や投資信託の価格が購入価格より下がっている状態を指します。 株式や投資信託は、市場の値動きや企業業績が影響するため、NISAで保有している資産にも影響し、元本割れが発生することがあります。 特に、2024年8月5日の株価暴落時には、日経平均株価が大幅に下落し、多くの投資商品の評価額が下がりました。このような価格変動は、市場全体の動向や景気の先行き不安、政策変更など、さまざまな要因によって引き起こされます。 投資資産の元本割れは、心理的な負担となることが多いですが、資産価値は上下するものだと認識しましょう。
元本割れしたら解約したほうがいい?
元本割れの状態でNISAを解約すると、損失が確定してしまいます。特に、市場が回復基調に転じる前に解約してしまうと、将来的な利益を逃す可能性が高まります。NISAのような投資は、長期的な保有が大前提です。焦って解約することで、投資本来のメリットを享受できなくなる可能性があります。 また、NISAの最大の強みは、投資の利益が非課税になる点です。このメリットを最大限に生かすには、時間を味方につけた長期投資が不可欠です。市場の暴落や調整局面を乗り越え、長期的な成長を期待することで、結果的に利益を得られる可能性が高まるでしょう。
元本割れのときこそ続けるべき
元本割れするとどうしても不安になりますが、そのときこそ積立を続けることで、同じ金額でより多くの口数を購入することができるのです。 この仕組みをドルコスト平均法と呼び、長期的には平均購入単価を下げる効果があります。 また、市場は一時的に暴落しても、その後に回復に転じることが多いため、低価格で購入した商品が、回復局面になると基準価額が上がり、大きな利益を生み出すことも考えられます。元本割れのときに積立を継続することで、回復時により大きな恩恵を受けることができる可能性があるのです。 投資では、価格変動に一喜一憂しないことが重要です。損失が出ているからと焦ってしまうと、冷静な判断ができなくなる恐れがあります。市場全体の動きや自身の目標を見据え、計画的に投資を続けるべきです。 NISA制度での運用は、一般的に長期保有を前提として設計されています。途中で解約せず、計画的に積立を続けることで、非課税枠のメリットを十分に活用し、長期視点で資産を増やすことを考えましょう。
まとめ
元本割れは、投資において避けられない局面の1つです。しかし、焦って解約するのではなく、長期的な視点を持って積立を継続することが大切です。ドルコスト平均法を活用し、市場の回復を待つことで、最終的には利益を得られる可能性が高くなります。短期的な値動きに一喜一憂せず、投資の基本である長期保有を意識して運用を続けましょう。 出典 金融庁 NISAを知る 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部