杉野遥亮さん「よけいな力を抜いて、ありのままの自分で生きたい」|『美的』ベストビューティマン2024受賞
杉野遥亮|ひたむきに求める美しさ。
運転免許を更新して、今の顔の方が好きだと感じたとき、悩みながらも成長できていると思えた。 【写真7枚】この記事で紹介した、杉野遥亮さんのアナザーショットはこちらから ニキビは頑張っている証。そう思うといとおしく思える。よけいな力を抜いて、ありのままの自分で生きたい。 「今日撮影なので、昨日、少し良さそうなクリームをつけてみたんです」 そう話してくれた杉野さんの端正な肌は日々のケアの賜物かと思いきや、スキンケアには「ほぼ無頓着」。でも少し前、スチーマーやシートマスクを買いそろえたことがあるのだそう。
Tips for Beautiful Life
毎日、青汁 効率良く野菜をとるために始めました。ペットボトルにスティックタイプを入れて飲んでいます。 朝はバナナ 1~2本食べています。反町隆史さんに勧められて、なるべく無農薬のものを選んでいます。 ランニング お気に入りのウエアをそろえたのですが、まだ始められていません(笑)。来年は習慣にしたい。 時々、神社 気持ちがリセットされる場所。長野の戸隠神社や、箱根元宮も好き。 画家の浅野順子さん 浅野忠信さんの母である順子さん、何にも縛られない自由な感じが素敵。自分にとって大事なことを知る人は輝いているなと思います。 ニュージーランドに行きたい 来年は海外を旅したい。語学留学もしたい。広い世界を見て、自分を知りたいです。
化粧水が乾くまでの時間が苦手。体の中からのケアは継続中
「何かひとつ、自分に自信をつけたかったんだと思います。肌を褒めていただいたことがあって、だったらとことんキレイにしてみようと思ったんです。車での移動中もシートマスクをする勢いで。やはり、肌がキレイだと自信につながります。でも結局、3日坊主で終わりました(笑)。元々、化粧水をつけて肌になじむまで待つ時間が苦手なんです。前髪が額にくっつくのも嫌で、クリームを塗って終わりということもあれば、やるときはとことん派なのでたくさんつけてみたりと、お手入れする時期にムラがあって。スキンケアが適当になりがちな分、栄養面を意識したりと体の中からのケアは続けています。お芝居は体が資本でもあるし、健康を意識することが芝居への自信にもつながったらいいなと。というレベルなので、今回ベスト・ビューティ・マンという賞をいただくのが申し訳なくて…」 そう打ち明けてくれた杉野さんの実直で誠実な人柄も、俳優としての活躍を導いている。今年も多くの作品に出演し、山岳医を演じたドラマ『マウンテンドクター』から、『オクラ~迷宮入り事件捜査~』と2クール続けて主演。特に『オクラ~』では、役でバディを組んだ反町隆史さんから多くの薫陶を受けた。 「今後人生を振り返ったときにとても大きな出会いだったと確信できる程、反町さんには多くのことを教えていただきました。その中で、僕自身が背負いすぎているものやよけいな考えを下ろせたような感覚があります。芝居を人にどう思われるかということよりも、自分がどう思うか、何を楽しいと思うのかを大事にするべきだということに改めて気づかされました。積み上げてきたものをいったんくずしてフラットにした中から大切なものを見つけられたようで、仕事に対しても少し楽になれた1年だったように思います」 作品ごとに新しい扉を開きながら実力派俳優としてキャリアを重ねる日々で、杉野さんは常に自らを振り返り、分析し続けてきた。「仕事に対してはなかなか自信はもてず、常に不安がつきまといますし、毎日『これでいいのだろうか』と考え、悩みますが、その中でも着実に成長できているという手応えがあるんです。先日、運転免許を更新したとき、前回の写真と比べると、今の顔の方が好きだなとふと思えたんです。そう思えるような生き方をできているのだとすれば、きっと成長できているんだなと。悩みは尽きなくても、その中で自分が何を見つけていくかが大切なんだと思います。俳優が天職だと思えたことはないですし、映画を人一倍観ているわけでもなく、自分の強みもわかりませんが、まっすぐに生きていることだけは確かです」 この日の撮影前、メイクや衣装について、杉野さんは自ら編集スタッフに相談しにきてくれた。『美的』を一緒に見ながら、自分の言葉で思いを伝えてくれる姿に感激した。