なぜ女性は「年を取ること」を恐れる?【専門家が解説】
年齢に対する見方を変えて
反対に、「あと半分しかない」ではなく「まだ半分ある」という前向きな見方をすれば、寿命が延びるかもしれない。パーソナリティ・社会心理学専門誌『Journal Of Personality And Social Psychology』掲載の論文によると、老いることを肯定的に捉えている人は、否定的に捉えている人に比べて寿命が平均7.5年長い。この延命効果は、タバコを吸わず、運動をして、健康的な体重をキープしたときより高い。 複数の専門家の話では、私たちは年を取ると、生まれつき持っている偏見を自分自身に当てはめるようになる。でも、健康状態が悪化するのは避けられず、健康的な食生活や定期的な運動などの予防措置を取っても無駄と信じ込むのは、自己成就的予言になるから要注意。 ポジティブ心理学において人間は、3つの点で満たされる必要があるとされている。アグダミ博士によると、その3つとは「快楽の人生(自分が楽しいと思えることにあふれた人生)、エンゲージメント(楽器の演奏やスポーツ、ガーデニングなど自分が無我夢中になれること)、そして意義(子どもや動物の世話をしたり、何らかの活動に参加したりすることで感じるもの)」。この3つの点を満たせば、老いることに対しても前向きになれるそう。 そして、マインドフルネスは感情面の健康管理に役立つ。「マインドフルネスは(インプットとアウトプットの間に)間を作り、感情の無条件反射的な反応を防いでくれます」とモート博士。「この反応には、老いに対する不安も含まれます」。瞑想・マインドフルネスアプリがイマイチなときは、スマホを持たずに自然の中を歩き、その景色・音・匂いに集中してみて。 そして、最後に1つ。社会は「年齢を気にしろ」と言うけれど、いつだって自分のルールは自分で作れる。 ※この記事は、イギリス版ウィメンズヘルスから翻訳されました。