直近2試合で露呈...セットプレーの守備の脆弱性。山口智監督は「僕の責任です。同じことを繰り返してしまっている」【湘南】
「マークを誰につけるかも失敗だった」
湘南ベルマーレは8月24日、J1第28節で名古屋グランパスとホームで対戦し、0-1で敗れた。 【PHOTO】ホーム平塚に集結!最後まで声援で後押しした湘南ベルマーレサポーター! 7月6日の浦和レッズ戦(3-2)から、8月11日のFC町田ゼルビア戦(1-0)までの公式戦6試合で無敗を継続した湘南だったが、8月17日の柏レイソル戦(1-2)の敗戦から、天皇杯のガンバ大阪戦(2-3)、名古屋戦と3連敗を喫している。 特に直近の2試合では、セットプレーの守備の脆弱性が浮き彫りになった。G大阪戦では41分にFKから福岡将太に頭で決められると、76分にも中谷進之介にヘッドで合され、似た形で2失点。また、名古屋戦も7分にCKから三國ケネディエブスに得点を許した。 CKから2試合で3失点。以前からセットプレーの守備は課題としてきたなかで、弱点が結果として露わになっている現状を、山口監督はどう捉えているのか。 「今日(名古屋戦)は、前半の立ち上がりのセットプレーという一番やってはいけないところでの1失点が、最後に自分たちに返ってきた。天皇杯でも同じようなやられ方をした点も含めて僕の責任です。同じことを繰り返してしまっている」 3失点で共通しているのは、質の高いボールを長身のプレーヤーに中央で合されている点だ。決して左右に揺さぶられたり、テンポをずらされたりしているわけではない。シンプルに、最も警戒すべき選手に合されている。 湘南のセットプレーの守備は、ゾーン(それぞれの選手の立ち位置を決めた守備)で守ったうえで、要警戒人物にマンツーマン(個人にマークする守備)でつく、ハイブリットの形だ。 シーズン終盤に差し掛かろうとしているなかで今の守備の形を大きく崩して作り直すのは難しいかもしれないが、同じ形でやられている点を鑑みれば、修正は必須と言えるだろう。指揮官は名古屋戦の失点から、次のように改善点を挙げる。 「立ち上がりだったので集中力は欠けていなかったと思いますが、アウトスイングのボールに対しての立ち位置が悪い。思い切りが足りなかったのもあると思いますし、マークを誰につけるかも失敗だったのかなと」 名古屋戦では、山岸祐也に対してマンマークをつけたことで、三國がフリーになってしまった。ハイブリットの守備を継続するなら、誰を抑えなければいけないかの見極めを外してはいけない。 G大阪戦と名古屋戦の2試合で見えた弱点を、どう克服するのか。31日のサガン鳥栖戦で、修正の成果を見せたいところだ。 取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)
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