小川航基、ストライカーとして「日本代表を変える自信」オランダですでに10得点の衝撃
今、小川航基が旬だ──。 昨年夏の7月、横浜FCから期限付き移籍でオランダのNECに入団したストライカーは、秋ごろからゴールの嗅覚に冴えを見せ、今年2月なかばの時点で公式戦10ゴールをマークした。小川の特集を組んだ全国紙『アルへメーン・ダッハブラット』(2月9日付)はこうだ。 【冬バージョン】欧州サッカー注目クラブ最新フォーメーション 2023-24シーズン 「小川航基は今季、NECのビッグサプライズのひとりだ。その日本人ストライカーはたくさんゴールを決めたことによって、瞬く間にオランダのサッカーに適合した。まったくの無名選手としてNECが獲得した26歳のストライカーは、あっという間にその名を知らしめた」 オランダリーグ国内中継局『ESPN』は2月18日、アヤックス対NECのキックオフを目前に、小川の詳細なテクカルレポートをウェブサイトに掲載した。その冒頭は下記のとおりだ。 「横浜FC時代、左右両足・ヘッドで多彩なゴールを決めた小川航基は、オランダでもゴールの嗅覚を見せつけ、右足で4ゴール、左足で2ゴール、ヘッドで4ゴールを決めている。今季のエールディビジで『右・左・頭』でそれぞれ2ゴール以上決めているのは5人だけ。またヘッドの4ゴールは、ルーク・デ・ヨング(PSV)に次いで2番目である」 小川のポストプレーが巧みなことも、広く知られ始めた。 昨秋のこと、NOS局『ストゥディオ・フットボール』という番組で、小川がロングボールを苦もなくソフトタッチでトラップし、前線で起点を作ったシーンが映像で流され、フース・ヒディンク、ピエール・ファン・ホーイドンク、イブラヒム・アフェライといったオランダサッカー界の錚々たる面々を唸らせた。 移籍直後、小川は開幕2試合連続でゴールを奪い、最高のオランダデビューを果たした。しかし、夏から秋にかけて元オランダ代表巨漢FWバス・ドストとのポジション争いに負けそうになったり、小川自身もゴールから遠ざかり、ポストプレーの精彩を欠いた時期もあった。