スマホ月額料金0円で話題の楽天の株主優待、他にも「スマホ代節約優待」があった!?
「株主優待でスマホの月額料金がタダになる」なんてことを聞くと、「まさか!」と思う人もいそうですが、楽天グループは、2024年12月の株主優待内容を「楽天モバイル」回線の音声+データ(30GB/月)プラン1年間無料」と発表しました。 ただ、これには注意点もあり、気をつけておかないといけないことも。また、楽天グループ以外にも「スマホの月額料金を割引できる銘柄」もあり、筆者が利用した結果、どのくらいお得になっているかも紹介します。※株価は2024年12月6日時点
楽天グループの株主優待を使えば「楽天モバイル」が1年間無料!投資金額の回収もできるか?
楽天グループ(4755)は、2024年12月の株主優待内容を「「楽天モバイル」回線の音声+データ(30GB/月)プラン1年間無料」にすると発表しました。 ・2024年12月末、100株保有した株主対象 ・「楽天モバイル」回線の音声+データ(30GB/月)プランを1年間無料で提供 楽天グループの株価は、862.9円、100株では8万6,290円。つまり、権利付最終日の2024年12月26日までに100株保有していれば、「楽天モバイル」回線の音声+データ(30GB/月)プランが1年間無料で利用できるわけです。 プラン料金を調べると、「楽天モバイル」回線の音声+データ(30GB/月)は、月々、税込3,058円。 つまり、株主優待分は、 3,058円×12ヵ月=3万6,696円 12月6日終値から計算しても、この株主優待内容が3年続けば「元とれ」となり、株の投資金額を“回収”できることがわかります。
ただし楽天グループの株主優待は「同じ内容が永続的に続く」とは言えない……
楽天グループ(4755)の株主優待ですが、内容はその年によって変わり、2022年、2023年の実績を見ると、2024年とは同じものではありませんでした。 2022年の楽天グループの株主優待では、楽天キャッシュや『NBA Rakuten』を3カ月間無料で使えるLEAGUE PASS、『楽天ミュージック』や『楽天マガジン』を初めて使う人90日間無料プランでした。楽天キャッシュは100株では5年未満500円分、5年以上1,000円分。今年の株主優待「楽天モバイル」サービスとはまったく違います。 2023年の楽天グループの株主優待を見ると、「楽天モバイル」サービスではありますが、1年間無料になるわけではなく“あくまでもお試し”。「楽天モバイル」のデータ通信専用eSIM(30GB/月)を無料で利用できましたが、100株だと、『eSIM(30GB/月)』無料利用期間は、株の保有期間が5年未満だと3ヵ月、5年以上だと4ヵ月。1万株保有していても『eSIM(30GB/月)』無料利用期間6ヵ月です。もし1年間、ずっと使いたいなら追加で料金を支払わなくてはいけませんでした。 ここ3年の株主優待が同じ内容ではないことをふまえても、「2025年12月も同じ内容が続くか」は疑っておいた方がよさそうです。 今年の条件として注意しておかなくてはいけない点もあります。 ・Rakuten 最強プラン契約を達成条件とする SPU(スーパーポイントアッププログラム)特典は対象外 →楽天モバイル対象プランで「ポイント+4倍」になるSPU特典は受けられない ・第 27 期株主優待で提供した電話番号の 1 年間の継続利用 →すでに楽天モバイルを契約している人の料金が無料になるわけではなく「新たな電話番号を提供して1年間利用できる」権利が受け取れる また、配当金についても気にしておきたいところで、楽天グループの2024年12月の配当金は未定、2023年は無配(配当金が0円)だったことも気にかかります。 実績を調べると、2022年は4.5円(年)、2021年4.5円(年)と配当金が出ていないわけではなく、「早期の連結業績黒字化及び有利子負債の削減を進めていく中で、適時適切に復配を行えるように努めて」いくと適時開示には記載されています。ただし、2024年12月の配当金は未定になっていることもあるため、権利落ちがどうなるかも心配ではあります。