年金は「72歳まで」に受給しないと損をする?受給総額で考える繰下げ受給
※厚生労働省「令和4年簡易生命表 表1 主な年齢の平均余命」をもとに筆者作成 単純計算ではありますが、【表2】の男女の平均寿命の和を2で割ると、男女を合わせた平均寿命は約84歳となります。 ■男性は69歳、女性は75歳が繰下げ受給の目安 繰下げ受給の損益分岐点となる年齢【表1】と、男女別の平均寿命【表2】から、年金の受給総額で損をしないと考えられる受給開始のボーダーの年齢は、表3のとおりです。 【表3】
男性と比べて平均寿命の長い女性の場合は、繰下げ受給による加算率が最大値となる75歳から受給開始しても、損をしない可能性が高くなります。
繰下げ受給は72歳までに受給開始しなければ損をしてしまう可能性も!
資料による試算の結果から、男性は69歳、女性は75歳、平均では72歳ごろが繰下げ受給によって損をしないボーダーの年齢となります。健康状態や個別の状況によって、必ずしも平均寿命どおりというわけではありませんが、ひとつの指標として参考にしましょう。 生涯に受け取る年金総額は長生きするほどに多くなるため、健康を維持することも、年金で損をしないための重要なポイントです。 出典 日本年金機構 年金の繰下げ受給 厚生労働省 令和4年簡易生命 表1 主な年齢の平均余命 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部