[DSP大全]「位相」を合わせられれば、□一体感のあるサウンド□を獲得可能!
しかしながら、「正・逆」を切り替えても聴こえ方が変わらないこともある。
◆位相が“どっちつかずの状態”のときには、スロープを活用すベシ!
位相切替スイッチを操作しても聴こえ方が変わらない場合が出てくる理由は以下のとおりだ。位相の実際のズレ方は「正」か「逆」かのふたとおりだけではないからだ。「ゼロ度」から「360度」の範囲でどの程度ズレるかはケースバイケースだ。
なので位相切替スイッチを操作しても変化が感じられなかったときには、次のような操作を行おう。クロスオーバーには「スロープ」が切り替えられるようになっている場合が多い。スロープとは、再生範囲の上限または下限の外側の帯域の音の減衰率を決めるパラメーターだ。
で、これを1段階変えると位相が「90度」変化する。その上で位相切替スイッチを操作して聴こえ方を確認し、変化が生じていればしめたものだ。より音量が大きく、そして向かってくる感じが強い方をセレクトしよう。
今回は以上だ。次回は「タイムアライメント」の操作のコツを解説していく。お楽しみに。
レスポンス 太田祥三