「今秋の暑さは異常気象」…9~11月の日本は1898年の統計開始以降で最も高い平均気温
気象庁は2日、今秋(9~11月)の日本の平均気温が平均値よりも1・97度高く、1898年の統計開始以降で最も高かったと発表した。同庁の担当者は「この秋の暑さは異常気象」との見解を示した。期間中は平年よりも偏西風が北寄りを流れたため、全国的に暖かい空気に覆われやすかったことが要因という。 【図表】ひと目でわかる…異常気象の頻度は、気温の上昇によって増えていく
都市化の影響が比較的小さい全国15地点の今秋の平均気温と、過去30年(1991~2020年)の平均値を分析した。その結果、過去最高だった昨秋(平均比プラス1・39度)を大きく更新した。
地域別の平均気温も平年を大きく上回った。気象台などがある全国149地点の分析では、平年よりも東日本で2・4度、西日本で2・5度、沖縄・奄美で1・4度それぞれ高くなり、いずれも1946年の統計開始以降、過去最高を更新した。北日本は1・4度高く、2位タイだった。