毎週火曜「深夜帰宅」の謎…適応障害超えた元教員夫に「すべてを支えた妻」が一番怒ったこと
毎週火曜日「深夜帰宅」の真実は
夫は、判を押したように、火曜日に深夜帰宅するというので、勤務先のフリースクールで17時から張り込みをスタート。 ここは、不登校や進級できなかった中高生を対象としています。人気の学校らしく、次々と生徒が出てきました。 19時に出てきた夫は、駅方面へと歩き始めました。夫は髪をかきあげたり、視線を感じて軽く微笑みを浮かべたりしています。もしかしたらこういう容姿の良さが「鼻につく」とされて、いじめの対象になってしまったのではないかと感じました。 いじめは加害者が100%悪い。違和感を覚えた対象を標的にして、集団を煽動し標的を加害することは、犯罪です。ただ、ストレスが多い職場では、そういう煽動が起こりやすいい。吐口を求めるのです。私は職場のいじめ調査を受けたことがありますが、そういう職場は、暴力や罰則が支配していたり、長時間労働や薄給など待遇が悪かったりする場合が多いです。それをさせないために、経営者がいるのですが、いじめが起こる集団は、リーダーも私利私欲に走っていることが多い。おそらく、夫の退職時に勤務していた学校も、校長や副校長などの管理職がいじめを黙認していたのではないかと感じました。 夫は電車に乗り、新宿へ。駅近くのコーヒーチェーンに入り、分厚い本を取り出します。 10分くらいすると、30歳前半くらいの女性が、後ろから「だーれだ」と言いながら、夫の目を優しく隠します。夫の容姿も相まって、90年代のトレンディドラマのようです。夫は苦笑いしつつ、「ちょ、あぶないだろう」などと言って、女性の頬を突いていました。
ラブホテルの後に寄った「場所」
二人は閉店間際のデパ地下に駆け込み、1個1000円のケーキ、5000円のワインと2000円分のチーズを夫が購入していました。そして手を繋ぎながら歌舞伎町まで歩き、ラブホテルにチェックイン。 ここは女性に人気のラブホテルで、私たちも何度も調査に入っています。休憩2時間で9000円で周辺の相場よりも3000円以上高い。後ろに私たちがいるのに、「どこにしよっか」などと言い合い、時々キスをしつつ1分以上かけて選んでいます。夫は目の前のことに集中してしまうと、周囲が見えないタイプだと感じました。 落ち着いている奈美さんは、それを「少年っぽくてステキ」と思うのかもしれませんが、恋心がなければ、「空気が読めない」とも受け取れます。 このホテルは新しく、声も聞こえない。私たちは隣の部屋を確保し、気配を伺います。夫は高額の延長料金をものともせずに、終電ギリギリの23時30分まで滞在。ここのホテルは部屋の中にある支払い機で精算するので、1万5000円程度の代金を夫が支払ったのでしょう。 二人は駅でキスをして別れました。ペアの探偵が夫を追うと、終電1本前の電車で自宅の駅で下車。その前にトランクルームに立ち寄り、1時間程度出てきませんでした。 女性は私が追うと、下町にある古いマンションに入っていきます。 追加依頼を受けて、女性のことを調べると、30歳の学校の非正規雇用の先生でした。5年以上同棲している彼がおり、近所の評判もいい。時々、塾などでアルバイトをしているとのことでした。おそらく夫とは、そこで知り合ったのではないかと推測。