大谷翔平&山本由伸がWS初制覇 ~43年ぶりの東西名門対決を振り返る~
■ドジャースが相手のミスから逆転し、ワールドシリーズ制覇
10月31日、ドジャースの3勝1敗で王手をかけた第5戦、大谷選手は1番・指名打者でスタメン出場。 1回表、ドジャースはヤンキースのエース、コール投手に対し大谷選手がセンターフライ、ベッツ選手がファーストゴロ、フリーマン選手がレフトフライと三者凡退に終わる。 すると、その裏にヤンキースは、不調のジャッジ選手が先制の2ランホームランを放つ。 このホームランで勢いに乗ったヤンキースは3回までに5点を奪い、守備でもコール投手がドジャース打線を4回をノーヒットで抑え、試合の主導権を握る。 第4戦の勢いそののままに今日もヤンキースが勝利するかと雰囲気が漂い始める。 しかし、5回表にドジャースが相手のミスからその雰囲気を吹き飛ばす。 好投を続けるコール投手からキケ・ヘルナンデス選手がチーム初ヒットを打つと、続くエドマン選手が打ったセンターライナーを、打球から目を切るのが早かったのかジャッジ選手がまさかの落球。 ドジャースがノーアウト1塁2塁のチャンスを作る。 さらに、スミス選手の打球をショートのボルピー選手が悪送球をしてノーアウト満塁となる。 その後、1アウト満塁となった場面で大谷選手に打席が回るが、空振り三振。 それでも続くベッツ選手の内野安打で1点を返すと、フリーマン選手とテオスカー・ヘルナンデス選手の連続タイムリーで、この回一挙に5点を奪って同点に追いつく。 6回裏に1点を勝ち越されたドジャースは、8回表に再びキケ・ヘルナンデス選手のヒットをきっかけにノーアウト満塁のチャンスを作り、ラックス選手の犠牲フライで再び同点に追いつく。 続く大谷選手はスイングしたバットがキャッチャーのミットに当たって打撃妨害となって出塁した。 満塁にチャンスが広がるとベッツ選手のセンターへの犠牲フライで7対6と勝ち越しに成功。 ドジャースがこの試合、初めてリードを奪った。 1点リードで迎えた9回裏、ドジャースのロバーツ監督は第3戦に先発登板したビューラー投手に最後のマウンドを託した。 この起用にビューラー投手が応え、ヤンキースのボルピー選手、ウェルズ選手を打ち取り2アウトとする。 そして、最後の打者バードゥーゴ選手をナックルカーブで空振り三振に抑え、7対6で勝利し、ドジャースが通算成績を4勝1敗で4年ぶり8回目のワールドチャンピオンに輝いた。