大谷翔平&山本由伸がWS初制覇 ~43年ぶりの東西名門対決を振り返る~
■復活したヤンキース打線が大爆発 ファンの守備妨害も…
10月30日、3連勝でワールドシリーズ制覇に王手をかけたドジャースと後がないヤンキースとの第4戦はヤンキースの本拠地ニューヨークで行われた。 左肩の亜脱臼したあとも、出場を続けている大谷選手はこの試合も1番・指名打者でスタメン出場した。 初回、大谷選手の第1打席はフルカウントから、6球目のスライダーを打ち上げてショートフライに倒れた。 しかし、続くベッツ選手がツーベースヒットで出塁すると、フリーマン選手が今年のワールドシリーズで4試合連続のホームランとなる2ランホームランを放ち、ワールドシリーズ制覇に向けて幸先よく2点を先制する。 ドジャースが先制した直後の1回裏に許されがたい行為が起きる。 ヤンキースの先頭打者トーレス選手のファウルゾーンへの打球を、ライトのベッツ選手がフェンス際でジャンピングキャッチ。 ところが、最前列にいたヤンキースファン2人がベッツ選手のグラブと右腕をつかみ、グラブからボールを奪った。 審判はベッツ選手の捕球を認め、アウトを宣告した。 異様な雰囲気となったヤンキー・スタジアムでヤンキースが反撃に出る。 2回裏に1点を返し、続く3回裏に2アウト満塁のチャンスで、ボルピー選手がレフトスタンドへ飛び込む満塁ホームランを打って2対6と逆転し、本拠地ヤンキー・スタジアムは大盛り上がりに。 追う展開となったドジャースは、5回表に先頭打者スミス選手のソロホームランで3対5と点差を縮める。 その後、ノーアウト1塁の場面で大谷選手に打席が回り、初球のシンカーをセンター前ヒットにしてチャンスを広げる。 その後、フリーマン選手のセカンドゴロの間に1点を返し、4対5とさらに点差を縮める。 しかし、6回裏にヤンキースがウェルズ選手のソロホームランで1点を追加し、8回裏、このワールドシリーズで不調のジャッジ選手にタイムリーヒットを浴びるなど一気に5点を奪われ、ドジャースはこのまま4対11で敗れた。 対戦成績は3勝1敗となり、ワールドシリーズ制覇はお預けとなった。 この試合、大谷選手は4打数1安打だった。