入院患者に提供の病院食で『ノロウイルスによる食中毒』30~80代の患者ら30人『下痢や嘔吐訴え』院内の厨房に3日間の営業停止 京都市の「いわくら病院」
京都市内の病院で提供された料理を食べた入院患者30人が、下痢や嘔吐などを訴えたということです。京都市保健所はノロウイルスによる食中毒と断定し、注意を呼びかけています。 食中毒が発生したのは京都市左京区の「いわくら病院」です。 市によりますと、12月17日に同病院の厨房で調理された料理を食べた、33~81才までの男女合わせて30人の入院患者らが、18日~20日にかけて下痢や嘔吐などの症状を訴えたということです。 当時提供された料理は「かに玉、小松菜のサラダ、里芋の中華煮、マンゴー、ご飯」で、現在は発症した患者ら全員が快方に向かっているということです。 保健所が調べたところ、そのうちの21人に加え、院内の調理スタッフ5人の便からノロウイルスが検出されました。 このため市はノロウイルスによる食中毒と断定したということです。 市はノロウイルスに感染したスタッフが調理したことで食中毒が広まったとみています。 市は調理を行っていた院内の厨房施設に対して、12月24日から26日までの3日間、食品衛生法に伴う営業停止を命じました。 市は全国的にノロウイルスの感染がピークを迎えており、調理従事者に対し、手洗いや調理器具の消毒の徹底、下痢などの症状がある時は調理をしないことなどを呼びかけています。