「私がペラペラしゃべったようになっていますけど実際にそんなことはないです」調書段階の「1時間ほど原稿を手直し」を否定【現職県議の妻殺害事件】検察は保険金と相続金2500万円で借金返済と指摘 次回裁判で求刑へ
妻を殺害した罪に問われている丸山大輔元県議の裁判は、被告人質問の最終日。 20日は丸山被告が検察側からの追及を受けました。 【写真を見る】「私がペラペラしゃべったようになっていますけど実際にそんなことはないです」調書段階の「1時間ほど原稿を手直し」を否定【現職県議の妻殺害事件】検察は保険金と相続金2500万円で借金返済と指摘 次回裁判で求刑へ 塩尻市の元県議・丸山大輔被告50歳は3年前、自宅を兼ねた酒蔵の事務所で、妻の希美(のぞみ)さんを殺害した罪に問われ、無罪を訴えています。 20日は、主に検察側が丸山被告に質問を行い、争点のひとつ、事件前後の言動について追及しました。 検察官: 「酒を飲んでいたか記憶がありますか?」 丸山被告: 「覚えています」 事件前日の夜、ほかの議員と議員会館で酒を飲んでいて「原稿の準備をする」と言って中座したという丸山被告。 これまでの裁判で検察側は、これが犯行時間帯に議員会館にいたという「アリバイ工作」だと主張しています。 検察官: 「2次会を中座したのはなぜですか?」 丸山被告: 「そろそろいいかなと、翌日に(一般)質問があるし、そろそろ帰りたいなと」 丸山被告は逮捕される前の検察の調べに対し、自室で1時間ほどパソコンで原稿を手直ししたと話し、そのことは調書にも残っています。 しかし、検察側は解析の結果、パソコンは起動していたものの、一文字も入力されていなかったと主張しています。 丸山被告: 「私がペラペラしゃべったようになっていますけど、実際にそんなことはないです」 検察官: 「調書では作業は1時間程度となっていますが、あなたがお話ししたのでは?」 丸山被告: 「そうでないと思います」 調書と解析結果の矛盾点を指摘されると、当時の発言を否定する場面もありました。 また、もうひとつの争点の動機。 検察側は、丸山被告が希美さんの実家からしていたおよそ4000万円の借金のほかに、別の借金があったと指摘しました。 検察官: 「個人名義の借り入れもありましたか?」 丸山被告: 「カードローンのようなものです」 検察官: 「返済未了額は?」 丸山被告: 「250万円ぐらいだったと思いますが、定かではないです」 検察官: 「事件後に返済を始めたのはなぜですか?」 丸山被告: 「希美がかなり預金を貯めてくれていたので、それなら返せるなと思いましたし、返さないとと思いました」
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