コール ハーンの「ゼログランド」新作、履き心地が進化 ビジネスを快適に
連載《イマドキ好感度》Vol.11
当然のことながら、ビジネスシーンではスーツやシューズの履き心地が「楽」な方が仕事ははかどる。そうは言っても、ごく普通の日本のビジネスマンは、休日でもないのに「Tシャツにスニーカー」という姿で仕事をするわけにはいかず、それなりの「ふさわしい服装」を求められる。服についてはまだ悩みも少ないだろう。スーツを着ていても、外周りを終えたデスクワーク時、ジャケットを脱ぎネクタイを緩めてパソコンに向かうこともできるからだ。しかし、シューズの方はどうだろう? 今回はその1つの解ともなるブランド、コール ハーン(Cole Haan)の魅力に迫る。 【写真を見る】オンタイムらしい見た目の「きちんと感」と快適な履き心地で英国の靴とはまたひと味違う軽快さがあるコール ハーンの靴。2024年4月発売予定の新作も含め、ココからチェック!
■アメリカンクラシックのスピリッツ投入、転機に
オンタイム用に見た目はきちんとしているように見えて、快適な靴はないか――。多くの人がそんなビジネスシューズを探していた2012年、アッパーはレザーでアウトソールはスニーカーのようなコールハーンの画期的な靴「ルナグランド」が登場した。 その画期的な靴が登場した背景を遡っていくと、1988年にナイキのグループに入ったことがある。アメリカンクラシックのスピリッツが投入されたことは、ブランドにとって大きな転機となった。その詳細は後述するとして、まずは創業時からのブランドの歴史を見ていこう。
■創業は1928年、ブランド名は2人の靴職人の名に由来
コール ハーンの歴史は長く、1928年まで遡る。トラフトン・コール(Trafton Cole)とエディ・ハーン(Eddie Haan)という、2人の靴職人の名前を組み合わせてブランド名としたのは、意外に知られていない事実だ。 「質の良い靴」にこだわってスタートしたこのブランド。創業時にはアメリカのイリノイ州シカゴの大学構内だけで扱われていたという。当時はペニーローファーやサドルシューズなどメンズシューズのみを作っており、その歩きやすさや見た目のスマートさが学生の間でも評判になった。 いまでもその当時の面影を残すペニーローファーは、クラシックなアメリカンスタイルを継承したタイムレスなシルエット。英国の靴とはまたひと味違う軽快さがある。しかも軽量化されていて快適だ。 その後、1979年からレディースシューズもスタート。実用性を備えたクラシックシューズからカラフルでファッショナブルなデザインのものまで展開し、歩きやすさ、品質の良さが評判となってレディースでも人気ブランドに。1982年からは世界各地への店舗展開に乗り出した。