「重大事故想定すべき」の声に知事は…県の原発事故シミュレーション【新潟】
県は、原発事故を想定した被ばく線量のシミュレーションを実施する予定です。17日の県議会で、花角知事はその規模について改めて言及しました。 【動画】「重大事故想定すべき」の声に知事は…県の原発事故シミュレーション【新潟】 県は、原子力規制委員会のデータを参考に、柏崎刈羽原発の安全対策設備が機能する想定でシミュレーションを行う予定です。これに対して、12月県議会では議員から、福島第一原発事故などより過酷な状況を想定すべきとの意見が出されています。 17日開かれた連合委員会でも、これに関連する質問が出ました。 ■未来にいがた 牧田正樹県議 「大地震でフィルタベント(安全対策設備)が動かせなくなるかもしれませんし、最低でも福島並みの放出量そのシミュレーションが必要だと思うし、県がやろうとしているシミュレーションだけでは不十分ではないか。」 ■花角英世知事 「原子力規制委員会の山中委員長は『過度な放射線のリスクを考えた避難は、実効性のある防災計画とは言えない』と発言している。過度な想定はいたずらに不安を煽るだけであって、科学的合理的な範囲内で考えていくべきだと理解している。」 花角知事はこう話し改めて、福島第一原発事故の規模を想定したシミュレーションは考えていないと明言しました。