ブンデスリーガで異彩を放つふたりのドイツ人監督は「選手で違いを作り出す」【現地発】
頑なに4バックにこだわって考えを変えられず…
シーズン途中の就任ながら、チーム状態を上向かせたホッフェンハイムのマタラッツォ監督。人心掌握術に長ける指揮官だ。(C)Getty Images
自身の経験に固執した57歳はシュツットガルトで職を追われ、その後を継いだ者は異なるアプローチでチーム状態を上向かせた。ホッフェンハイムの新監督も同様だ。選手ありきで違いを作り出すふたりの指揮官に迫る。(文:ベンヤミン・ホフマン/訳:ジュン・ミズノ 2023年5月18日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック ドイツ』を転載) ―――◆―――◆――― TSGホッフェンハイム監督時代のユリアン・ナーゲルスマンが、「これはプレーヤーズゲーム」と口にしたことがある。ある試合で勝利の決め手となった戦術について質問された時の返答だ。この言葉に隠されているのは「違いを作ったのは選手たちであり、私ではない」という思いだろう。私はそう受け取った。 昨年12月、下位に低迷するVfBシュツットガルトの監督に抜擢されたブルーノ・ラッバディアが短命(わずか11試合で解任)
本文:3,230文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。