天海祐希、駄菓子の商品名に驚き? 12歳共演子役「タラタラしてんじゃねーよ」に驚きの面持ち
全世界累計発行部数1000万部を突破している、廣嶋玲子原作の人気児童小説シリーズを実写映画化した「映画 ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」の完成報告イベントが11月12日、東京・豊島区の雑司ヶ谷鬼子母神堂内にある駄菓子屋・上川口屋で行われ、主演の天海祐希、共演する子役の白山乃愛と番家天嵩、中田秀夫監督(「リング」「スマホを落としただけなのに」)が出席した。 【フォトギャラリー】3時間超えの特殊メイクに挑んだ天海祐希 老若男女、幸運なお客様しか訪れることができない不思議な駄菓子屋“銭天堂”を舞台に、願いが叶う「ふしぎ駄菓子」を買った人々の顛末を描く物語。店主は、色とりどりのガラス玉のかんざしで結いあげた真っ白い髪に、真っ赤な口紅と古銭柄の赤紫色の着物を着た、年齢不詳の紅子(べにこ)。紅子は、福引用の抽選器をまわして出た硬貨1枚と引き換えに、悩みを持つお客様が望むお菓子を売っている。 天海は3時間超えの特殊メイクで紅子役に挑み、「3時間とは言っても、メイクさんたちの腕もどんどん上がっていきまして、すっごく時間短縮された」と振り返る。自分が“変身”した姿を、初めて鏡で見た際は「祖母に似ていると思った」と照れ笑いを見せた。また、特殊メイクをしている最中は、「自分が気にし過ぎただけなんですが、口が開けにくくて、あまり食べられず、どんどんやせて……」と述懐。ただ、外見は特殊な衣装で、ふくよかな紅子の姿だったため「誰もやせたことに気づいてくれなかった」と、今度は苦笑いだった。 「ふしぎ駄菓子」を買った小学生・大野藍花を演じた白山は、「学校の図書室にもありましたし、アニメも見ていた。完成した映画も紅子さんも、雰囲気が原作のまま」だといい、本作への出演、天海との共演に大喜び。「東宝シンデレラ」でグランプリを受賞し、本作が映画デビュー作。「デビューもうれしかったし、自分があんな大きなスクリーンに映っているのが、初めてのことで感動しました」と初々しく語ると、天海は「はつらつとした演技をしていて、すごく素敵でした」と、絶賛していた。 好きな駄菓子を問われた白山が「タラタラしてんじゃねーよ」と商品名を答えると、その存在を知らなかった天海が一瞬、驚いた表情を見せる場面も。また、「海に眠るダイヤモンド」「下剋上球児」など話題作への出演が続く番家も「僕がテレビで見ていた天海さんは、身長が高いイメージでしたが、初めて共演してみると、ふっくらした体になっていて、アニメのようなオーラがふわっと出ていて、本当に紅子さんがいるような感じだった」と振り返っていた。 イベントには、会場となった駄菓子屋・上川口屋の店主で、現在84歳の内山雅代さんも登場。13代目の店主で、10歳の頃から店番をしているといい、「いまはコンビニで、キャッシュレスで買い物できる時代ですが、うちは現金。子どもたちに計算してもらっている。子どもの好みは変わっていない」と話す。天海は「駄菓子屋は、社会のルールを学ぶ場所で、日本の文化。だんだんなくなっているのは残念ですし、この映画をきっかけに盛り上げることができれば」と話していた。 「映画 ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」は12月13日公開。オリジナルキャラクターの新米教師・等々力小太郎役で大橋和也(なにわ男子)、小太郎の大学時代の後輩でファッション雑誌の編集者・相田陽子役で伊原六花が出演。さらに原作でも人気の高い「たたりめ堂」店主・よどみ役で上白石萌音が初の悪役を演じる。