マタニティマークに多胎児版、双子と三つ子のデザイン追加
こども家庭庁は、妊娠中であることを周囲に示し、配慮を求める「マタニティマーク」の多胎児版を作成した。マークの公式サイトから無料でダウンロードできる。 【写真】通常の「マタニティマーク」
マークは妊婦が交通機関などを利用する際、席を譲ってもらうといった配慮を受けられるよう、国民運動計画「健やか親子21」の検討会が提案し、2006年に国がデザインを発表した。
各地の自治体がマークを使ったキーホルダーを妊婦に配布するなどして認知度が上昇。「多胎児を身ごもっていることを知ってほしい」という要望が多く寄せられたため、双子と三つ子のデザインを追加した。
厚生労働省の人口動態統計によると、出生数に占める多胎児の割合は1951年に1%だったが、不妊治療の普及などを背景に高まっており、2023年は2・3%。同庁の担当者は「妊婦が安心して外出できるよう、有効に使ってもらいたい」と話している。