スズキの新型コンパクトSUV「フロンクス」は走りも一級品! 激戦のコンパクトSUV市場で個性を放つ。【試乗レビュー】
インド産スズキの「小さな高級車」
フロンクスは、インド・グジャラート工場で生産して日本に渡ってきた“輸入車”であり、中南米や中近東、アフリカ諸国などにも送られるグローバルモデルであることはみなさんご存知の通り。最新設備を誇る工場で製造されるので、品質面で気になるところは全くなしだ。 インドでは史上最速で20万台に到達した人気モデルになっていて、すでに数々の賞を獲得済み。日本では発表後間も無いのに受注が1万台を超えたほどだ(月販計画は1000台)。内訳は、2WDが6割、4WDが4割で、世代別では、50代が25%、20代、30代、40代がそれぞれ15%ずつと満遍なく売れているという。 ボディカラーは、アークティックホワイトパール&ブラックルーフの2トーンが22%を占めて1番で、アースブラウンパールメタリック&ブラックルーフの2トーンが16%で2番目だという。 走ってみると、これまで日本車が苦手としてきた「小さな高級車」をひょっとしたら体現できているのでは、と思わせるところがある。ライバルが持ち得ない、魅力の一つである。 ■SPECIFICATIONS スズキ フロンクス 2WD(4WD)|SUZUKI FRONX 2WD(4WD) ボディサイズ:全長3995×全幅1765×全高1550mm ホイールベース:2520mm 車両重量:1070kg(1130kg) エンジン:直列4気筒DOHC16バルブ 総排気量:1460cc エンジン最高出力 2WD:74kw(101PS)/6000rpm 4WD:73kw(99PS)/6000rpm エンジン最大トルク 2WD:135Nm(13.8kgf-m)/4400rpm 4WD:134Nm(13.7kgf-m)/4400rpm モーター最高出力:2.3kW(3.1PS)/800-1500rpm モーター最大トルク:60Nm(6.1kgf-m)/100rpm 燃料消費率(WLTCモード):19.0km/L(17.8km/L) トランスミッション:6段AT 価格:254万1000円(273万9000円)
文と写真= 原アキラ