アーセナルの[4-2-3-1]は緊急オプションとして機能するか 公式戦3連敗、冨安&ジンチェンコ離脱のなかで見えた希望
ハイプレスも機能していた
アーセナルはFAカップ3回戦でリヴァプールと対戦し、2-0と敗れた。これで公式戦3連敗となり、クリスマスまでの勢いがすっかり止まってしまった感がある。 現在チームは冨安健洋をアジアカップ参加で失い、オレクサンドル・ジンチェンコを負傷で欠いている。唯一左サイドバックで起用可能なヤクブ・キヴィオルはいわゆる偽サイドバックの形に適しておらず、キヴィオルに偽SBをさせたフラム戦は散々な出来に終わっていた。しかし、少なくともこの試合においては希望が見えたかもしれない。 ミケル・アルテタ監督は、このリヴァプール戦ではキヴィオルにオーソドックスなSBの役割をさせ、中盤にジョルジーニョを置いた[4-2-3-1]を採用。ジョルジーニョを軸にデクラン・ライスがそのまわりでゲームメイクにも関与。前線はタイトなハイプレスも見せており、特に前半はチャンス数でもリヴァプールを圧倒した。 結果的に終盤の2失点で敗れたものの、やはり適材適所で選手を使えば力を生み出せることを証明したアーセナル。日本代表が決勝まで進んだ場合、冨安は2月11日のウェストハム戦までを欠場することになるが、この[4-2-3-1]を洗練させていけば冨安・ジンチェンコ不在のなかでも戦っていくことができそうだ。 2月5日には3たびリヴァプールと相まみえるアーセナル。リーグタイトルを手にするためにはここでリヴァプールに勝っておきたいが、今回のシステムはそのための武器となるだろうか。
構成/ザ・ワールド編集部