【京王杯2歳S】パンジャタワー豪快差し切り 2週連続重賞V松山弘平騎手「強い競馬。すごくいい脚」
松山弘平(34)=栗・フリー=騎乗の8番人気パンジャタワーが直線で伸びて勝負強さを発揮して快勝、重賞初制覇となった。次走は未定。2着はマイネルチケット、3着はヤンキーバローズ。1番人気のヒシアマンは4着に敗れた。 ◇ 降り注ぐ大雨が、歓喜のシャワーとなった。パンジャタワーが中団追走から直線で力強く伸び、2着マイネルチケットとの追い比べをクビ差制してデビュー2連勝。タワーオブロンドン産駒のJRA重賞初勝利を当レース父子制覇で飾った。 「強い競馬でしたね。しまいはすごくいい脚を使ってくれました。調教でもしっかり動いていて、その良さが競馬でも生きたなと思います」 2週連続重賞Vの松山騎手が笑みをこぼした。芝1200メートルの初戦は勝つには勝ったが、返し馬で立ち上がったり、スタートで遅れたりと粗削りな面が目立った。しかし、2戦目で幼さが一気に改善。1ハロン延長でも優等生なレースぶりでタイトルをつかんだ。「きょうの感じだとマイルでもしっかり折り合いをつけられるんじゃないかなと思います」。次走は未定だが、暮れの大舞台も視界に捉えているだろう。(綿越亮介) ■パンジャタワー 父タワーオブロンドン、母クラークスデール、母の父ヴィクトワールピサ。鹿毛の牡2歳。栗東・橋口慎介厩舎所属。北海道新ひだか町・チャンピオンズファームの生産馬。馬主は㈱Deep Creek。戦績2戦2勝。獲得賞金4569万円。重賞は初勝利。京王杯2歳Sは松山弘平騎手、橋口慎介調教師ともに初勝利。馬名は「冠名+父名の一部」。 ◆戸崎騎手(マイネルチケット2着)「距離を短くして上手に走れていました。コンスタントに使っている中で、これだけやれていますし、もう少しでしたね」 ◆岩田康騎手(ヤンキーバローズ3着)「前半は少しハミをかみ気味でしたけど、慣れて覚えてくればもっといいパフォーマンスができると思います」 ◆藤岡騎手(ヒシアマン4着)「もう1、2列前で競馬をしたかったのですが、内枠で少し置かれてしまいました。それでもジワッと長く脚は使っています」 ◆小崎騎手(クラスペディア5着)「スタートが速すぎた。脚をためる競馬の方が合っています」