スマホのカメラ性能、開発競争が過熱 AIが骨格認識、夜景もきれいに
スマートフォンのカメラ開発競争が過熱している。スマホで写真や動画撮影をする人が増える中、カメラ性能も端末選択のポイントになっている背景から、スマホメーカー各社はカメラの性能向上とともに、簡単に高画質な撮影ができる機能開発にも力を入れている。 【関連写真】シャオミはライカと共同開発したレンズを使い、デジカメのような撮影を実現 2024年の各社の主要モデルも、あらゆる環境下で撮影ができる機能を前面に出すところが目立つ。 広い焦点距離対応 ソニーは、85㎜から170㎜の広い焦点距離に対応した望遠光学ズームレンズを搭載した最上位機「Xperia 1 Ⅵ」を訴求している。デジタルカメラの開発で培ってきた知見を組み入れ、さまざまなシーンに対応した撮影が選べる。背面カメラはAI(人工知能)を使い人間の骨格を認識。被写体を認識しづらいところでも高精度なオートフォーカスができる。 小米技術日本(シャオミ・ジャパン、東京都港区)は、ライカと共同開発したカメラシステムを搭載したフラッグシップ機「シャオミ14ウルトラ」を発売した。5000万画素の四つのカメラを搭載し、広角から望遠まで高画質撮影できるだけでなく夜景撮影なども撮影者の思いのまま撮れる。上位機の「14T」もライカと共同開発したトリプルカメラで風景からポートレートまで高画質で撮影可能だ。 AIで画像処理 シャープは、フラッグシップ機「アクオスR9 pro」でカメラを超える機能を目指している。高精細な5030万画素のライカが監修した標準・広角・望遠の3眼カメラシステムを搭載。独自のAI画像処理で被写体に合わせて最適なレンズで、正確な色再現で撮影できる。動画撮影では「ドルビービジョン動画撮影」もできる。今回、本体にシャッターキーを搭載したことで半押しにも対応。市販されているレンズフィルターにも対応したことで、自分好みの表現が簡単にできる。 モトローラ・モビリティ・ジャパン(東京都千代田区)は、最短19分で充電できる超急速充電に対応した上位機「モトローラエッジ50プロ」で、カメラは5000万画素のメインレンズに、1300万画素の超広角・マクロレンズ、1000万画素の3倍ズームレンズの3カメラシステムを採用し、AIによりさまざまなシーンを高画質撮影できるようにした。 6日に発売する折り畳み式フラッグシップ機「レーザー50ウルトラ」は、5000万画素のメインレンズと光学2倍の5000万画素のデュアルカメラを搭載し多様な撮影に対応している。 スマホのカメラ機能は今後もさらに進化していくとみられる。
電波新聞社 報道本部