ロシア大統領、モンゴル訪問へ 逮捕状発付のICC加盟国
【モスクワ共同】ロシア大統領府は29日、プーチン大統領が9月3日にモンゴルを訪問し、フレルスフ大統領と会談すると発表した。モンゴルはプーチン氏に逮捕状を出した国際刑事裁判所(ICC)の加盟国。入国しても逮捕しないことで事前合意したとみられるが、モンゴルが拘束の義務を果たさなければ国際的な批判が高まる可能性がある。 プーチン氏はフレルスフ氏に招待され、旧ソ連・モンゴル軍が旧日本軍に勝利した1939年5~9月のノモンハン事件の戦勝85周年を祝う式典に出席する。 ICCは昨年3月、ロシアのウクライナ侵攻に絡む戦争犯罪容疑で逮捕状を出した。プーチン氏はその後も外遊を重ねているが、行き先は中国や北朝鮮、ベトナム、カザフスタンなどいずれもICC非加盟国だった。 ICC加盟国はICCからの逮捕や身柄の引き渡し請求に応じる義務がある。 プーチン氏はノモンハン事件から75年、80年となった2014、19年にもモンゴルを訪れた。