基本、失敗する!? 整形の聞きたくなかった“真実”、あなたはどう思う?
A:ポピュラーなプチ整形でもこんな失敗が起こることも!
・目頭切開 日本人に多い蒙古ひだ(目頭にかぶさった皮膚)を取り除いて目を大きく見せる、若い世代に人気の手術。技術とセンスがない医師に担当されると、左右が非対称になったり、傷が目立つことがあります。切開するため、失敗しても完全に元に戻すことは不可能ですし、キレイに直すこともかなり難しい。 ・小鼻修整 小鼻の脇を切って縫い、鼻の穴を小さくする手術。失敗すると、小鼻脇の傷跡が異様に目立ったり、鼻の穴が小さくなりすぎる危険があります。これも、リカバリーの難しい施術。 ・人中短縮 リップリフト、鼻下短縮などと表記するクリニックもあります。鼻と唇の間の距離を縮める手術。大抵は鼻の下を切って皮膚を切除し、幅を短く修整します。傷跡が目立ったり、短くしすぎてかえって顎が長く見えるなど、顔全体のバランスが崩れたりという失敗例が。これもやり直しはまず、不可能。 ・ヒアルロン酸注入 ヒアルロン酸注入自体はそこまでリスクの高い施術ではありません。大事なのは、製剤が適材適所であること。先日、駆け込んできた患者さんは、とあるクリニックでほうれい線を消すヒアルロン酸注入を受けたところ、本来ならば顔には使わない硬い製剤を使われた上、皮膚内で炎症を起こして膿が溜まって腫れあがってしまいました。当院で注入箇所を確認して、ヒアルロン酸の溶解注射と、しこりを小さくする注射と、抗生剤の点滴で処置し、腫れとしこりは2週間ほどでかなり消えましたが、皮膚の黒ずみや萎縮などの回復には半年以上は必要でした。また、当院を受診する前に他のクリニックで膿を絞り出す切開手術を受けたため、1センチほどの傷が残ってしまいました。 ・ボトックス注射 筋肉を弛緩させてシワを薄くしたり、輪郭を整える効果を持つボトックス注射。なかでも小顔になると、某お笑い芸人も定期的に受けているという「エラボトックス」は最近人気の施術です。ただ、咬筋と呼ばれる歯の食いしばりに関連する筋肉に打つべきところを、えくぼを作る笑筋に打ってしまい、口が下がり人相が変わってしまった人も! ・非吸収性注入製剤によるトラブル 「エンドプラスト」や「アクアミド」のように体内で吸収されずに半永久的に残る製剤は危険! 未だにこれを使っているクリニックもあるようですが、これらは体内で異物反応を起こしやすく、しこりになることも。さらに薬液などで溶解することもできないため、しこりになった場合には手術で除去するしかありません。 若いうちは、大がかりな施術をしなくても十分にキレイ。そこを理解して欲しいですね。
◆先生からのアドバイス
ホームページの「失敗ゼロ」はあまりアテになりません。なぜなら、失敗した患者さんは、そこのクリニックには二度と行かないのだから。 ビビ子 整形するしないは人の自由だけど『あの子絶対整形してるよねーwww』って小ばかにする子は普通にキライ☆ -------- illustration/ Pantovisco
講談社 ViVi