地味な「地歴部」をテレビ特番が組まれるほど変貌させた高校教師
「早くいくなら一人で、遠くにいくならみんなで」生徒の多様性を活かす
こうした生徒たちは、コンテンツを生む側も、プロデュースする側も、自分たちができることで協力しながら社会に働きかけてきた実績を武器に推薦入試などで希望の大学などへと進んでいきました。「モノを作り、人に届けるところまで」、これを全て一人でハイクオリティに完結できる人は大人でもなかなかいません。まだ社会に出る前の生徒であれば尚更だと思います。 私が好きな先住民族の有名な言葉で「早くいくなら一人で、遠くにいくならみんなで」という言葉があります。生徒一人一人の苦手にも寄り添い、できるだけ「好き」や「得意」を活かしながらチーム組成ができれば、スタート地点からは想像もできないほどの景色が見れることもあるのだと私も学ばせてもらいました。「アントレプレナー」とは「起業家」の意味ですが、起業する時には何でもかんでも一人でやらず、同じ方向を見ながら得意を活かし合える起業家仲間を見つけられるかどうかが成功のポイントなのかも知れません。
今月の教訓
◎自分がやりたいことは常に口に出すべし! ◎地方は意外とブルーオーシャンと心得よ! ◎時代に合わせたカタチに変化させよ! ◎得意を持ち寄り協力すべし! ◎学校内でも“ 起業家” 同士が出会える環境作りを! 大山 力也 1990年横浜生まれで幼少期をブラジルで過ごす。早稲田大学教育学部出身。2017年に鳥取県に移住して私立高校教員を5年間経験。総合探究主任やアントレプレナー部顧問として活動しながら、2019年には日本財団地域コーディネーターを兼任。2022年に徳島に移住し、2023年より開校した神山まるごと高専の学生応援統括&社会科として勤務。 *『月刊教員養成セミナー2024年2月号』地方発 !教育 で「日本列島 改造計画」 学校内に留まらず、外の世界と生徒を繋げる活動を実践している著者。「最高にクリエイティブ」という教員の仕事を通じて、地方から日本列島を改造中です。その実践をご覧あれ!