「ここでは銀、人生では金」ブラジル女子の英雄マルタが感無量。世間の厳しい目に思うところも「批判して時間を浪費している」【パリ五輪】
途中出場のアメリカ戦は0-1で敗戦
ブラジル女子代表の10番マルタは、“三度目の準優勝”にも胸を張った。 現地8月10日にパリ五輪・女子サッカーの決勝戦が行なわれ、ブラジルはアメリカと対戦。五輪のファイナルで両者が相まみえるのは、これで三度目だ。過去2大会(04年アテネ大会、08年北京大会)はいずれもアメリカが勝利しているが、今回もまたブラジルは0-1で敗れ、銀メダルを手にした。 【画像】華やかに可憐にピッチで輝く!世界の“美女フットボーラー”を一挙紹介! アテネと北京も知る38歳の英雄は、今回のアメリカ戦は2試合の出場停止処分明けでベンチスタート。61分に途中出場し、最後まで全力でプレーした。 ブラジルメディア『o antagonista』によれば、マルタは試合後に感極まった様子で「とても誇りに思っているわ。2004年と2008年に銀メダルを獲得した時は、今ほど誇りには思っていなかった」と、パリ五輪を戦ったチームを称える。 「このメダルは、ブラジルの女子サッカーが競争力を持つことができるという誇りの回復を表わしています。彼女たちには才能があるし、それはもっと評価される必要がある」 世間の厳しい反応に思うところもあるようだ。「多くの人は女子サッカーを見ないのに、負けた時は真っ先にコメントしてくる。サポートしてくれる代わりに、批判して時間を浪費している」と語る。 それでもマルタは、目に涙を浮かべながら「私はここで、感謝と幸せの気持ちで泣いています。ここでは銀、人生では金ね」と感じ入る。 表彰台の一番上には立てなかったが、銀メダルを誇らしげに掲げて「代表チームのユニホームを着て、喜び、意欲、そして決意を持って国を代表するというプライドを取り戻した」と強調した。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部
【関連記事】
- 「リプレーで見たが、間違いなくPKだ」決勝で敗れたブラジルの英雄マルタ、 “ノーPK判定”に不満爆発!「アメリカ戦では審判とも対戦しなければならない」【パリ五輪】
- ブラジル女子の38歳FWマルタが決勝後に声を荒げる。取材エリアは重々しい空気に包まれ...【パリ五輪】
- 「ルドミラが去って攻撃は終わった」ブラジル女子指揮官の采配に痛烈批判! マルタを投入したが...「人生最悪のミス」「なんて愚かな」【パリ五輪】
- 衝撃退場からカムバックも…ブラジル38歳英雄は有終の美を飾れず。SNS上では「皮肉にも全てアメリカ」「越えられない壁」【パリ五輪】
- 「いつ、どこに負けたの?」日本人メダリストが脚光を浴びる中、準々決勝でアメリカに敗れたなでしこジャパンはきっとライト層の記憶に残らない【パリ五輪/コラム】