「モテる男ほど女児が産まれる説」は本当なのか…基幹統計+独自調査でわかった「東北と九州」驚きの共通点
■東北と九州は女児率も離婚率も高い 以下のグラフは、2015年から2023年の8年分の都道府県別累積出生数における女児率の全国平均差分を表したものですが、それに同期間の累積特殊離婚率全国平均差分とを合わせると、一部のエリアにおいて強い相関があります。特に、東北地方と九州地方に顕著で、女児率の高いエリアほど離婚率も高くなっています。 ■地域別に見るといろいろな発見が 東北と九州では、女遊びがすぎる男が結婚し、女児率高めになりがちな上、その後、女遊びがおさまらない男であるがゆえに離婚をしがち……ということでしょうか。それはそれでまた酒のツマミになりそうなネタです。 逆に、女児率の低い首都圏から北陸は離婚率も低くなっており、女児率と離婚率は全体的に相関があるかと思いきや、近畿から中国四国地方は女児率が低いのに離婚率は高い、とエリアによって異なる特徴があります。突出して女児率が高いのが山梨で、男児率が高いのが栃木と鳥取というのも何か要因があるのでしょうか。 もし、出生地や居住地によってその傾向が作られているのだとすれば、それはまた別途深掘りすると興味深い結果が出るかもしれません。 ---------- 荒川 和久(あらかわ・かずひさ) コラムニスト・独身研究家 ソロ社会論及び非婚化する独身生活者研究の第一人者として、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌・Webメディアなどに多数出演。海外からも注目を集めている。著書に『「居場所がない」人たち 超ソロ社会における幸福のコミュニティ論』(小学館新書)、『知らないとヤバい ソロ社会マーケティングの本質』(ぱる出版)、『結婚滅亡』(あさ出版)、『ソロエコノミーの襲来』(ワニブックスPLUS新書)、『超ソロ社会』(PHP新書)、『結婚しない男たち』(ディスカヴァー携書)、『「一人で生きる」が当たり前になる社会』(中野信子共著・ディスカヴァー・トゥエンティワン)がある。 ----------
コラムニスト・独身研究家 荒川 和久