野球引退の慶大清原Jr.「野球の道ではなく、新たに目標を持ち、社会に出る準備をすることにしました」
慶大・清原正吾内野手が野球引退を決断したことが24日、分かった。 父は西武、巨人などでプロ野球歴代5位の525本塁打を放った父・和博氏(57)。堀井監督には22日に意思を伝え、この日朝に獲得の意思を示していた独立リーグ球団などに断りを入れた。中学、高校で野球経験なしも慶大の4番打者に成長し、プロ志望届を提出。ドラフト直前には2球団から問い合わせがあったが指名はならなかった。ドラフト後の早慶戦でアーチを放つなど今秋リーグ戦では3本塁打を放っていた。 【写真あり】父・和博氏の57歳の誕生日を祝福した慶大・清原正吾 慶大野球部からは「プロ志望届を提出してから今日まで真剣に悩み、向き合った結果、今後は野球の道ではなく、新たに目標を持ち、社会に出る準備をすることにしました。大学から再び始めた野球人生でしたが、どれもが自分を成長させてくれる貴重な経験ばかりでした。監督、チームメイト、家族、そして応援し、支えて下さった皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました」と清原のコメントが発表された。 就職活動は行っておらず、慶大に1年留年して就職活動に励むことが予想される。 中学、高校で野球経験がないにも関わらず「両親を喜ばせたい」と野球に復帰。慶大・堀井監督も目を見張る努力でレギュラー、そして4番の座を勝ち取った。一見、不可能と思える挑戦を可能にしてしまう実行力、笑顔輝くルックス、後輩の面倒見が良い性格などは社会人としても大きな武器になるだろう。ドラフト指名漏れ後は今季からウエスタンリーグに参戦したくふうハヤテなどや独立球団からオファーが殺到したが、就職戦線でも「争奪戦」が勃発しそうだ。