年齢とともに崩れるボディライン、効率的に変えるには?
年齢とともに筋肉の量は落ちていき、張りも衰えていく。当然ながら運動をするのがこの問題を回避する最善の方法だが、目に見える成果を上げるにはいくつかのポイントがある。 【関連記事】筋トレの最終兵器、ケトルベルって? 35歳を過ぎると、自然なことではあるが、多くの人が恐れる現象が起きる。筋力の低下だ。筋肉を作るのに必要なタンパク質は、歳とともに体内でうまく合成されなくなっていく。さらに運動不足、座りっぱなしの仕事やバランスの悪い食事は、この衰えを加速させてしまう。 それを解消するには筋力強化が必要だ。しかし人によっては運動を始めても、ボディラインがシャープにならない人もいる。それなりに頑張っても、だ。 スポーツコーチのジュリー・ピュジョル・ブノワによると、問題はどの筋肉をどう刺激するかにあるそう。ではボディラインが変わったと実感するためには、どこに的を絞ったらよいのだろうか?
上半身と下半身の総合的なボディメイク
効率的な筋力強化を妨げるありがちな間違いとして、身体の一部だけをワークアウトする人がいるとスポーツコーチは言う。 「多くの女性は腹筋やお尻の筋肉など、セルライトが付きやすい箇所のエクササイズに集中しがちです。しかし、そうすると反対側の筋肉である拮抗筋(きっこうきん)を見落としてしまいます」と専門家は説明する。 その結果、全体的なバランスが悪くなってしまうのだ。たとえば腹筋ばかりワークアウトして背筋を鍛えないと、お腹は出たままになってしまう。 特定の筋肉ばかりに集中すると、左右非対称になり、体力がつかない場合もある。「腕や背中を鍛えないと重いものを持てませんし、足が弱いと柔軟性やしなやかさが失われます」とジュリー・ピュジョル・ブノワはまとめる。 もし本当にボディラインを変えたいけれどトレーニングにかけられる時間が限られているのならば、ベストな方法は30分ほど身体全体を使うサーキットを行うことだ。多関節運動、すなわち一つのエクササイズで複数の筋肉を使う動きを取り入れよう。 同じサーキットを1度に4回、週に2-3度行えば1カ月で成果は現れるだろうとジュリー・ピュジョル・ブノワは約束する。