ラジオ体操続けて74年 沖縄・渡嘉敷村の阿波連小を表彰 子ども・家庭・地域で健康づくり
【渡嘉敷】ラジオ体操の普及促進に貢献した団体をたたえる「ラジオ体操優良団体等表彰 府県等表彰」(主催・かんぽ生命保険等)に渡嘉敷村立阿波連小学校(西表りか校長)が選ばれた。同校で13日、児童や教師、PTA会員らが出席して表彰式が行われた。 【写真】地域の人々がラジオ体操をするきっかけになった幼稚園児が作った出欠カード 村内からの受賞は昨年の渡嘉敷小中学校に続き2年連続。来年120周年の節目を迎える阿波連小の関係者は歓喜に沸いた。 同小では1950年から74年間、子どもたちに加え校長や教師、保護者や地域住民らが午前6時半のNHKラジオの放送に合わせてラジオ体操を実施している。体操前にはビーチクリーンなどの清掃活動も行っている。 4~10月は校庭で、その他の季節は夜明け前で暗く危険なため各家庭でラジオ体操をしている。 阿波連小5年の玉城すみれさんは「1年生の時から毎朝欠かさずラジオ体操を続けている。毎日早く寝ることが秘訣(ひけつ)。おかげで元気良く学校生活を送っている。これからも続けます」と笑顔で宣言した。 PTAの小久保栄太郎会長は「『あはりっ子』たちの日々の積み重ねが認められたと思う。今後も子ども・家庭・地域で継続していきたい」と述べた。 昨年に続き渡嘉敷郵便局(與那嶺茂夫局長)が推薦し、受賞が決まった。代理で表彰状と記念品を授与した與那嶺局長は「ラジオ体操は90年の歴史を持つ体操。これからも毎朝の習慣として健康づくりに役立ててください」と呼びかけた。(新垣聡通信員)