イタリア・ローマ、名所「トレビの泉」のアクセス制限を検討、2025年「聖年」で、事前予約制や寄付金徴収など計画案が浮上
イタリア・ローマは2025年、25年に一度のカトリック教徒の一大行事となる聖年(2025ジュビリー)を迎える。およそ3200万人の観光客と巡礼者が訪れると見込まれる中、ローマ市は、最も混雑が予想されるトレビの泉へのアクセスを制限することを検討している。 現在の計画案では、噴水への訪問は事前予約として訪問時間帯を制限。噴水周辺の階段にアクセスできる人数も制限される見込み。ロベルト・グアルティエリ市長は、観光客数を抑制する措置を「とてもあり得ることだ」と述べるとともに、「トレビの泉の状況は技術的に管理が非常に困難になりつつある」との見解を示した。 また、ローマの観光評議員アレッサンドロ・オノラート氏は、地元紙に対して「ローマ市民は無料、非居住者には寄付金として1~2ユーロ(約159円~318円)をお願いする」と具体的な措置を明らかにした。 欧州の他の都市でも、いわゆるオーバーツーリズム問題の対応に苦慮している。ベネチアでは、地元当局が観光客に入場料を課す制度を試験的に導入した。 ※ユーロ円換算は1ユーロ159円でトラベルボイス編集部が算出 ※本記事は、ロイター通信との正規契約に基づいて、トラベルボイス編集部が翻訳・編集しました。
トラベルボイス編集部