実は成功事例が少ない? 競合激しいアクティブウェア市場で新規参入ブランドが勝ち残るための戦略
アクティブウェア分野における明暗
チェケッツ氏は、最近設立されたアクティブウェアブランドで最終的に失敗した数社があることに触れた。そのようなブランドにはセレブリティが関与していることが多い。トム・ブレイディ氏のブランド、ブレイディ(Brady)は2022年に立ち上げられたが、長い休止期間を含む静かな2年を経て、2024年初めにメンズアクティブウェアブランドのノーブルと合併した。ビヨンセがアディダス(Adidas)とコラボしたアイビーパーク(Ivy Park)でさえも、巨額の損失を出したと伝えられ、のちに閉鎖された。 セレブブランド以外にも、アウトドアボイシズ(Outdoor Voices)やオールバーズ(Allbirds)のような企業もアクティブウェア分野で苦戦しており、競合できず破産に追い込まれたところもある。 キム・カーダシアンがプロデュースするスキムス(Skims)などを除いては新規アクティブウェアブランドの成功例は少ないため、大企業はそのようなブランドに対して危機感を感じていないようだ。 アンダーアーマー(Under Armour)のイノベーション・開発・テスト担当シニアバイスプレジデントのカイル・ブレイクリー氏は次のように語った。「確かにいまは競争が激化している。だが、他社に追いつかれるとは考えていない。むしろ、他社から学び、それが当社の製品を向上させるのに役立っている。そのようなブランドの多くは当社が過去にすでに行っていることや当社が専門知識を多く持っていることを実践しているというのが、我々が認識しているところだ」。 [原文:Fashion Briefing: How brands can stand out in the increasingly crowded activewear category] DANNY PARISI(翻訳:ぬえよしこ、編集:戸田美子) Image via Rhone
編集部