まんが家、ロードバイク生活をスタート|夏福のゆるポタコミックエッセイ vol.8番外編
「点」と「点」が線(道)で繋がっている感覚
そうそう、繋がっているといえば。 ロードバイクに乗るまでは遠距離のお出かけ先へは公共交通機関、もしくは人が運転してくれる車でしか移動をしたことがなかったので「自宅」と「目的地」が点と点だったんです。それが自分で走ったことによって頭の中で点と点が線で繋がって感動したんですよね。さらに目的地の「点」と別の目的地の「点」が線(道)で繋がっているとわかったときなんて「こことあそこが繋がってるの…!? すごい! 」と今でも興奮します。これ私だけかな?
しっかりハマったロードバイク。しかし落とし穴が…
移動距離が二桁になると今までは車でしか行けないと思っていた場所ばかりで、そこに自力でたどり着くたびに感動でした。家に帰って夫に興奮状態で話しては「まるで免許取り立ての10代のようだね」と言われ、もっともっといろんなところへ、もっと遠くへ行きたいと朝練だけでも毎日30km、週末は50km、80km、と距離を伸ばし長距離ライドを楽しんでいきました。 その結果、ロードバイクを購入してひと月で100km超えを達成! そして。 盛大にヒザを壊しました。 やってしまいました。 乗り始めてしばらくした頃に少しヒザが痛み出したんですが、ストレッチと湿布で治るだろうとそのまま乗り続けてしまったんです。以前なら多少無理をしてどこかを痛めても翌日、酷くても数日で復活していたはずなのに、なかなか痛みが引かないどころか酷くなっている気がする…おかしいなぁ…なんて思いながら。 全然おかしくなんてないんです。気持ちは昔のままでも体は順調に衰えていたんです。若い頃とは違います。その上長年の運動不足。そりゃ痛めますよね。そんな状態でよりによって山方面へと100kmライドにチャレンジしてしまったものだからトドメをさしてしまったようで、翌日立ち上がれなくなってしまいました。 すっかり自転車にハマってしまっていた私は、もしかしてもう乗れなくなってしまうのでは…と絶望しそうになり、すぐにスポーツ整体外科に行きました。 問診で怪我の理由を「自転車に乗りすぎたため」と答える30代。 先生に「治りますか…? 」と聞くと「治療を重ねれば和らいでいきますし自転車も乗れるようになりますよ」と。主に電気治療なのですが、その言葉を信じて真面目に通いました。トイレに座るのもままならない状態だったのですが、動かないわけにもいかないので通販でひとつ5千円もするスポーツ用の強力なサポーターも両足分購入したりと自転車に乗れるようになるために必死でした。 痛みが全てなくなったわけではないものの治療が終わり、しばらくはサポーターをつけながらではありましたが再び自転車に乗れるようになった時はすごく嬉しかったなぁ。やめないでいいんだって。 皆さんもくれぐれも無茶と怪我にはお気をつけて自転車ライフを楽しんでくださいね。 ▼いままでの連載はこちらから▼ 夏福のゆるポタコミックエッセイ。 夏福=文・イラスト
Bicycle Club編集部