まんが家、ロードバイク生活をスタート|夏福のゆるポタコミックエッセイ vol.8番外編
まんが家、ロードバイク生活をスタート|夏福のゆるポタコミックエッセイ vol.8番外編
「ロードバイクと出会ったことで、在宅ワークのひきこもりから解放された」というまんが家・夏福さん。いまではゆるくポタリングを楽しむ人気コーナー「夏福のゆるポタコミックエッセイ」を連載するほどだ。ここではロードバイクを購入したてたばかりに起きる悩みや気付きを、夏福さんの実体験をもとにお届けする。
ロードバイク納車日、無事に乗って帰れるのか……
悩みに悩んで購入を決めたロードバイクの納車日がいよいよやってきました。 憧れのロードバイクとご対面できるワクワク感はもちろんあるのですが、それ以上に気になることが……。 お店から自宅までは自分で乗って帰らなければいけません。 車の免許を持っていないので普段の移動の足はおもに歩くかママチャリ。ちなみに私、運動自体は嫌いではなく学生のころは運動部に所属、さらに遡って子供の頃は暗くなるまで外を駆け回っているようなタイプではあったものの、在宅ワークのひきこもりで著しく体力筋力が落ちておりなんといっても超怖がりの自分がロードバイクに乗ることができるのだろうか……、そんな心配性のくせにスポーツバイクに一度も試乗をしたことがないのは無謀にもほどがあります。 ネット情報でロードバイクの注意点や失敗談などを仕入れては怯え、さらにその恐怖心を何倍にも膨らませるのが得意な私。ぶっつけ本番で公道を走ることができるのか……!? 。 そんな心配をしながら初めて実物を見た自分のロードバイクは。 か……っっっっっっっっっこいいっ… !! !! !! ! 。 内心大興奮しつつ冷静を装う私にご店主がサクサクと簡単なレクチャーをしてくださいます。 そして「ぐるっと店の周りを走ってみて。裏の道は車がいないから大丈夫だよ。なにかあったら調整するから」と優しく送りだしてくれました。
ママチャリとの違いにおっかなびっくり
ロードバイクって乗りだしからしてママチャリとは違うんですよね。 ママチャリはペダルに足をかけてケンケンしながらまたがるとか、サドルにお尻を乗せてからこぎだすじゃないですか。ロードバイクはまずはまたがって右足をペダルにかけ、踏み出したところでママチャリより高い位置にあるサドルにお尻を乗せる。そしてママチャリにくらべて驚くほど軽いのでひと踏みでふわっと進みだし「羽が生えたみたい!! ! 」なんて感動もなく、重さによる安定感もないのでひたすら怖い。怖いからといってスピードを出さなければ、さらにふらついて怖い。そして前傾姿勢に慣れなすぎてハンドルが遠く感じて怖い。 ストップ&ゴーも都度サドルから乗り降りするのが初めてでおっかなびっくりモタつく……。 うっすら「無謀だったのでは…」と頭によぎりつつもなんとかお店の周りをぐるっと回って戻り、気になるところはないかと聞かれステムをその場で短いものに交換をしていただき受け渡しはアッサリ終了。 えっもう? ? ? とオロオロしながらお店をあとにします。