国際卓越大へ計画認可、東北大が若手研究者比率3割超に…「日本の大学改革を先導する」
東北大学が世界最高水準の研究大学を目指して経営改革を始動させる。24日に文部科学相から国際卓越研究大学への体制強化計画を認可された。若手研究者比率を3割超に引き上げ、若手でも自由に多様な研究に取り組める環境を整備する。 30秒でわかる国際卓越研究大学 「変革の結節点となり、日本の大学改革を先導する」と東北大の冨永悌二総長は力を込める。計画認可を受けて2024年度内に約154億円が振り込まれる。25年度の計画開始に向け体制整備を前倒しで始める。 研究力強化に向けて若手が自ら裁量を持って研究できる体制を作る。現在830ある研究室を分割し、1800の研究ユニットに増やしていく。従来は研究室の中に教授や准教授、助教という階層がある。これを、それぞれが運営する研究ユニットに再編する。 専門スタッフは1100人増員して研究者を支える。現在は教授らが獲得した研究予算で研究室のスタッフを雇用している。大学として環境を充実させることで世界から優秀な研究者を惹きつけることを目指す。 次の卓越大認定に向けて文部科学省は公募を始めた。阿部俊子文科相は「強い意志と明確なビジョンに基づく意欲的な提案を期待している」と述べた。