吉と出た落車後の“走る決断” 今年最後のG1戦を白星で締めた郡司浩平「感触掴むために走りたかった」/競輪祭
小倉競輪のナイター「朝日新聞社杯競輪祭(G1)」は24日、最終日を開催し脇本雄太(35歳・福井=94期)のVで幕を閉じた。最終日9Rの特選に出走した郡司浩平(34歳・神奈川=99期)に話を聞いた。 準決勝はグランプリ出場争いを演じていた深谷知広(40歳・静岡=96期)と岩本俊介(40歳・千葉=94期)を背にして落車のアクシデントに終わった郡司浩平。年末の大一番を控えながら最終日も出走。松井宏佑(32歳・神奈川=113期)の捲りに乗って今節2勝目をゲットした。 「落車しちゃったけど感触を掴むためにも走りたかった。グランプリまで間隔も空いていたので。ケガは打撲がちょっと痛むくらい。ケアをすれば治ると思います。宏佑の加速がすごくてニュートラルに入らなかったけど差せて良かったですね」 走る決断が吉と出た。これで少しは気分良く向かえることだろう。 「(落車で)体と自転車を見つめ直すのに時間を取られそう。自転車はかなりバランスがおかしくなっている感じがあったので。でも1か月あるので万全の状態で臨めるようにしたい。競輪祭も落車するまではすごく感触が良かった。その感じに戻したい」 描いていたであろうグランプリまでの計画は軌道修正を図られそうだが、これまでの経験値を生かして、きっと極上の仕上げを見せてくれるはずだ。 「今年の後半は自信を持って自力を出せていた。でもまだまだ足りない部分もたくさんある。課題が見えただけでも収穫ある1年だった」 S級S班復帰以上の収穫があった1年の最後に、どんな走りを見せてくれるのか。今から待ち遠しい。(netkeirin特派員)