イタリア代表指揮官スパレッティ、復帰のトナーリを絶賛「なんでもできて全員を助けてくれる」アッズーリを自画自賛「伊・西・英式のサッカーをした」 | UEFAネーションズリーグ
【欧州・海外サッカー ニュース】イタリア代表のルチアーノ・スパレッティ監督が、日本時間10日に予定されているUEFAネーションズリーグ(UNL)イスラエル戦の前日会見に出席し、意気込みなどを語った。 【動画】注目の強国対決はアウェイのイタリアに軍配!
フランスやベルギー、イスラエルと同居するUEFAネーションズリーグ(UNL)リーグAグループ2において、敵地での初戦でフランスを3-1と撃破し、白星発進に成功したイタリア。ルチアーノ・スパレッティ率いるチームは日本時間10日、第2節でイスラエルとの対戦に挑む。スパレッティは、記者会見に出席すると、次戦へ警戒を強めた。 「(開始直後に失点した)フランス戦のように、この試合へうまく入れなければ、ワナにはまる可能性がある。中2日で疲労を回復するのは不可能であり、フランス戦と同じメンバーを起用することは難しい。スタメンの3~5人を入れ替えることになるだろう。しかしフランス戦で素晴らしい勝利を挙げたことで、気持ちの面でも良い影響がある。今後も、フランス戦のようなカルチョを見せることができるはずだと自信を持っている」 イタリア代表指揮官は、フランス戦で1年ぶりとなる代表復帰を果たし、30分にフェデリコ・ディマルコの同点弾をアシストしたサンドロ・トナーリに言及して賛辞を贈った。 「われわれはトナーリの復帰を、両手を広げて待っていた。彼のクオリティは代表チームにとって重要だ。なんでもできる選手で、ピッチにおいてチームメート全員を助けてくれる。彼が再びロッカールームに戻ってきたことは素晴らしい」
“純血”のファンタジスタはいないが…
またスパレッティは、現在のイタリア代表において、ファンタジスタが不在であることを認めつつ、兄弟のような団結力で異なるクオリティを活かすことができていると強調した。 「イタリアの将来? イタリアのようなチームには今後、常にどんな時も、代表を構成できる強い選手が20人くらいいるだろう。ただ、その時々で状況を理解する必要はある。現在、イタリアには、(ロベルト)バッジョや(フランチェスコ)トッティ、(アレッサンドロ)デル・ピエロのような違いを作り出せる技術面で本物の“純血”と言える選手がいない」 「しかしいまのチームには、適応力があり、献身的にプレーし、自らのクオリティで違いを作り出せる選手たちがたくさんいる。全員が全てにおいて力を合わせ、チームとして責任を負うことができる。フランス戦でも見えたように、われわれは兄弟のようなチームだ」 「いくつか修正を行うことで、非常に結束力があり、団結したチームになった。異なるクオリティをちょうどよくミックスすることに取り組んできて、みんながいろんなことに挑戦している。フランス戦も、異なるスタイルのカルチョを披露し、試合の中で、イタリア式、スペイン式、イングランド式と異なる流派のサッカーを見せ、誰かが言っていたような”イタリアらしいプレー”以上のパフォーマンスが示せたように思う」 試合情報 イスラエル vs イタリア : リーグAグループ2 第2節 試合時間:2024年9月10日(火)日本時間3:45 会場:ボジク・アレーナ
【関連記事】
- ●失意のEUROから2カ月「またしても悪夢の夜を恐れた時…」イタリアが“最強”のフランスに16年ぶり勝利を収めた背景は?伊紙記者が分析
- ●フランスに16年ぶり勝利のイタリア「最強選手が戻ってきた」アッズーリの復権へスパレッティ監督が明かす変化「狂気に駆られる可能性があったが…」
- ●開始13秒で先制もイタリアに逆転負けのフランス、指揮官は「努力が足りなかった」
- ●【インタビュー】ドンナルンマが語る今季のセリエAやマンチーニの伊代表監督辞任「誰も想像していなかった。カルチョは世界からリスペクトされている」
- ●イタリア代表を伊解説陣が語る…アッズーリの変化やFWの人材不足の背景は?「代表に対する野心や価値観が…」