暖房ないテントで避難生活、ガザで数日間に乳児4人が凍死…イスラエル軍の病院付近空爆で医師ら50人死亡
【エルサレム=金子靖志】イスラエル軍は26日、パレスチナ自治区ガザ北部のカマル・アドワン病院付近を空爆し、ガザ保健当局によると、少なくとも医師ら50人が死亡した。
ガザ保健当局は26日、最近数日の間に乳児4人が凍死したと発表した。ガザでは冬季に暖房がないテントで避難生活を強いられる住民が多い。粉ミルクも不足しており、低体温症に陥る乳児が増えているという。
イスラエルとイスラム主義組織ハマスは近くガザでの停戦に合意する可能性があるとの見方が出ていたが、ハマスは25日、イスラエル側が新たな条件を提示したと主張した。合意は見通せない状況となっている。
一方、イスラエル軍は26日、イエメンの反政府勢力フーシの軍事施設を標的にイエメン沿岸部や内陸部を空爆したと発表した。ロイター通信によると、首都サヌアの国際空港や発電所なども攻撃し、少なくとも6人が死亡した。
国際空港では、世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長らが飛行機に搭乗しようとしていたところ、攻撃を受けた。テドロス氏は被害のあった場所から数メートル離れた場所にいたが、無事だった。