【札幌】退任のペトロビッチ監督が監督業引退を示唆「95%キャリア終えるかも」
今季限りで退任することが決まっていた北海道コンサドーレ札幌ミハイロ・ペトロビッチ監督(67)が1日、監督業の引退を示唆した。 惨敗した広島戦後の会見で「95%監督としてのキャリアを終えるかもしれない」と、去就について語った。 06年から広島、浦和、札幌の監督として、Jリーグ3クラブで19シーズン指揮を執った名将がタクトを置く。 ◇ ◇ ◇ 「ミシャ」の愛称で親しまれた名伯楽が、監督としての仕事を終える。J2降格確定の翌日に臨んだ広島戦後、ペトロビッチ監督は会見で去就について表明した。「札幌を率いるということはない」と公の場で初めて退任を明言したうえで、「私自身95%監督としてのキャリアを終えるかもしれない。まだ確定していることではないが、現段階の自分の気持ち」と話した。 Jリーグでは19シーズン、3クラブを率いた。06年に広島の監督として来日して6季、12年からは浦和でも6季、18年からは札幌で7シーズン目。リーグ歴代最多のJ1通算593試合を指揮して、外国人監督J1最多となる通算246勝を挙げる(146分け201敗)。今季は次節の8日柏戦(プレド)が最終戦。「確かもう少しで600試合だった。少し足りなかったかなって思いはある」と残念がった。Jリーグ他クラブの監督就任の道も模索したが、現時点で来季のオファーが届いておらず、日本を去ることが決定的だ。 かねて「北海道コンサドーレ札幌で、自分のキャリアを終える覚悟で仕事している」と話したこともあり、自己最長シーズンを過ごした愛着のあるクラブ。9年ぶりJ2降格が決まり「期待に応える仕事ができなかった。自分自身に責任がある」と悔いた。来季は就任有力な岩政大樹氏(42)にバトンを託す。「必ずJ1昇格という切符をつかみ取ることができるんじゃないか」と期待を寄せた。【保坂果那】